元SMAP森且行 パチンコ店営業で語った「別の思い出」
2014.08.01
『27時間テレビ』感動のお手紙の裏で…
森にまつわるクイズなども出題され、イベントは盛況。森は8月、伊勢崎レース場で開催されるG1に挑む
愛知県の西端、弥富市はのどかな街だ。木曽川のそばにあるパチンコ店『L』も普段はそんな雰囲気。しかし、7月26日は店内に急ごしらえの小さなステージが組まれ、200人もの女性(おもに30~40代)がギッシリ取り囲んでいた。
「それではみなさん、拍手でお迎えしましょう。モリカツユキさんで~す!」
キャ~ッ! パチパチパチ!
嬌声のなか現れたのは、地方ではひときわ目立つ長身(178cm)、痩身、男前のオートレーサー、森且行(40)だ。
18年前、彼は人気絶頂のSMAPを脱退した。グループ内で歌も踊りもルックスも一番だったにもかかわらず、だ。
そして頭を丸め、夢だったオートレーサーに転向。初めは苦労したものの、G1、G2のタイトルを5度獲得するなど、いまや一流のS級レーサーだ。
「450人ほどいるオートレーサーのなかで、森は実力はトップクラス、知名度は文句なしのNo.1です。オートレースファンが減っているいま、彼は地方の祭りを回ったり、警察署の一日署長を務めたりしてPRに努めてくれています。パチンコ店でのPRは今回が初めて。店の関係者が森の後援会の人と知り合いで、そのルートで『森クンに営業に来てほしい』と頼んだそうです」(振興協会関係者)
「踊りはもうムリ!」
というわけで、この日は三重県と愛知の3ヵ所のパチンコ店を回り、トークイベントに出演した森。話はほとんどがオートレース関連のものだったが、オールドファンへのサービスも忘れない。
――アイドル時代に彼女はいました?
「いましたよ。ボクはあんまり隠そうとはしてなかったので、すぐに写真週刊誌に撮られましたね。フフフ……」
たしかに、年上女性との同棲を撮って載せたのは本誌’96年3月15日号だった。あのとき森はSMAP脱退、彼女との結婚を心に決めており、ジャニーズ事務所やメンバーと話し合いの真っ最中。にもかかわらず彼は本誌取材に堂々と応じ、
「ハイ、彼女は恋人です!」
と言い切った。無精ヒゲが伸びていても、そのカッコよさにシビレたものだ。
そのさわやかさは今も変わらない。話をパチンコ店でのイベントに戻そう。
――SMAPメンバーとの関係は?
「当時から仲はよかったですね。やめるときに、メンバーに『レースの世界で一番になる』と約束したのを覚えています。メンバーとは、今でも仲がいいですよ。『ベスト・フレンド』ですから!」
自分がいたときのSMAPの曲名を挙げて返す森。彼は公の場でSMAPについて語ることはほとんどなかった。脱退以来、事務所の意向で彼の存在が「なかった」ことにされていたからだ。
この日、その禁を破ったのは、翌日の『27時間テレビ』(フジテレビ系)フィナーレで、森がSMAPの5人に書いた手紙が公開される「涙のサプライズ演出」があるとわかっていたからだろう。
――また踊りを見せてと言われたら?
「いや、もう20年近く経っているからムリですよ。回転したら転んじゃう!」
こうおどけた森が、再び5人と一緒にステージに立つことはあるのだろうか。
「写真週刊誌に撮られた」と森が苦笑いしたのがコレ(本誌’96年3月15日号)。2年後、森はこの女性と結婚し、一児をもうけた