はじめに
こんにちは。久々に登場の@wadapです。
少し前から、技術発信のブログを始める会社はかなり増えてきたのかなと感じています。実際に弊社も2013年6月にこのブログを始めてから現在に至ります。しかし、なかなか企業発信のブログは社内的にも定着しづらいもの。
しかし、それは技術ブログ自体の目的や価値が明確になっていないから起きることだと思っています。本エントリーでは、技術ブログを続けるコツやnanapiとしての続ける意味などについて書きたいと思います。
なぜ技術発信ブログを運営するのか
まず、ブログをやる意味からです。まず失敗するパターンとしては「なんとなく他社がやっているから」という考え方から始めた場合です。起案のきっかけとしてはこれでも構わないのですが、ブログを続ける理由や自分以外のメンバーを巻き込む理由としてはちょっと弱いのでもっと明確な理由が必要です。
nanapiで技術発信ブログを続けるには以下の2点を目的としておいています。
- 技術的なブランディング
- 情報発信をするという意識付け
次からはそれぞれの目的について説明します。
技術的なブランディング
まず、株式会社nanapiでどんな技術をつかっているのかということを発信することで会社自体の取り組みを知ってもらうことです。技術分野で戦う企業であれば、それなりの工夫などがあるはずです。そういったものを発信することで、株式会社nanapiとしての技術的なブランディングをしていくという目的です。
会社という単位で発信することで、様々なカンファレンスに参加することができたり、採用活動などでも自分らの取り組みをより説明しやすくなります。
限られた時間内で行われる面接で会社の技術的な取り組みを説明するよりも、1年以上続けているブログを読んでもらうほうが確実に情報量は多いです。そういったためにも、幅広く技術的な内容を書いておくことが大事だと思っています。
実際にnanapiの場合は、インフラ・サーバサイド・フロントエンド・ネイティブアプリだけでなく、デザインやディレクションなどについても取り扱っています。
情報発信をするという意識付け
これが弊社独自のものだと思いますが、nanapiでは元々が文章を取り扱うというサービスを扱っているということもあるため「情報発信をする」ということに重きをおいています。
どんな有用な情報であっても、その人個人内に閉じてしまっていては価値は半減します。社内では当然ですし、可能であれば社外へのどんどんと発信していくべきだと思っています。間違っている情報であれば批判もくるでしょうが、それによって情報はどんどんとブラッシュアップされていくべきです。
また、文章を書くという行為自体は自分自身の考えていることを論理的に整理するということです。定期的に文章を書くことで論理的な思考能力は高くなりますし、説明能力も上がります。結果、仕事力が確実に上がると思っています。
論理的かつ、構造的に文章を書くことは確実に仕事力の向上へとつながります。
いかにしてブログを継続させるか
さて、目的が決まっただけでブログを継続させるのはなかなか難しいと思います。大事なのは、継続するための仕組みをつくること。nanapiで継続するために以下の点に注意しました。
- ブログの責任者を明確に配置する
- 投稿する人・日時をスケジューリングする
- ブログを書くことを楽しむ
さて、こちらもそれぞれ説明をしていきます。
ブログの責任者を明確に配置する
誰がブログを管理しているのかというてんを明確にしておく必要があります。簡単にいえば、編集長的ば立場の人です。これがないといつの間にかやらなくなってしまいます。実際の弊社では私が責任者として管理しています。ただ形だけの責任者だけでなく、それぞれの担当者はアップする日時などの管理なども担当します。
投稿する人・日時をスケジューリングする
そして続いて大事なのは明確に誰が・いつ書くのかを決めておくことです。nanapiでは実際にスケジューラーに登録し、3ヶ月先の担当者まで明記しています。
週に2度更新でエンジニア・デザイナー・ディレクターで回していますが、実際に回ってくるのは3ヶ月に一度程度です。なのでそこまで大きな負担にもならずに回すことができています。また、ブログ自体は明確に業務として書いてもらっています。そのため、業務時間内に書くことができます。
ブログを書くことを楽しむ
そして重要なのがこちらです。やっぱりブログを書いて反響があることを楽しまないとなかなか続きません。ソーシャルでどれだけバズったかや、どれくらいツイートされたかなど様々な指標はありますがこれをゲーム感覚で楽しめる風土があると盛り上がります。
この楽しさを味わってもらうことで、情報発信自体の価値をしってもらうという目的も会ったりします。なのでただブログを更新するという点だけではなくて、こういった盛り上げ施策も大事ですね。
最後に
さて、まだまだ改善の余地はありますがnanapi流の技術ブログの継続方法でした。もっとうまくやっている会社もありますし、nanapiのやり方がベストだとは思っていません。ただ、やってみたけどいまいちワークしなかった、と悩みをお持ちの方はぜひトライしてみてください。
また、以前にブログ関係で登壇したときの資料が上がっていますのでこちらもどうぞ。