長崎県佐世保市の同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された高校1年の少女(16)が3月に金属バットで殴打した父親について、「殺すつもりだった」と継母に打ち明けていたことが5日、少女を知る関係者らへの取材で分かった。
少女は「中学生のころから人を殺したい欲求があった」と供述しているほか、昨年病死した実母に対しても生前殺そうとして思いとどまったと知人に話しており、県警は少女の精神状態を慎重に調べている。
関係者らによると、事件3日前の7月23日、少女は継母の運転する車で精神科に向かう途中、父親を殺すつもりで殴ったことを継母に打ち明けたという。
父親の弁護士によると、少女はこの時にネコを殺すのが楽しいことや、人を殺したいという趣旨の話も伝えていた。
少女は3月2日、金属バットで父親を殴り、頭蓋骨陥没や歯を折るなどの重傷を負わせた。父親は周囲に「転んだ」と説明する一方、同月から少女を2つの精神科に通院させていた。〔共同〕
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