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自転車事故死が半減 「左側」徹底効果か

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 県内の今年上半期(一〜六月)の自転車の交通事故死者は六人で、前年同期の十三人から半減した。事故件数は13・4%減の二千百五十六件で、死者数、事故件数とも過去十年で最少だった。県警交通企画課のまとめで分かった。 

 昨年十二月に道交法が改正され自転車の車道左側通行が徹底されて以降、県内では自転車事故の減少傾向が続いている。同課の担当者は「事故がはっきりと減っている。法改正と、その後の広報啓発活動がうまくいったようだ」と話している。

 自転車の通行場所別の事故件数は、車道の右側走行時が39・4%減、左側走行時と歩道がともに9・8%減った。事故の相手別では、歩行者など人が36・7%減、自転車同士や自動車との事故は13・5%減った。

 同課は特に多い自転車と自動車など車両の出合い頭事故のうち、自転車に原因があったものを分析。右側通行の自転車が起こした事故は40・4%減った。一方、法改正後の指導で交通量が増えたとみられる左側通行の自転車も事故は5・2%減った。右側通行する自転車は、ほかの自動車などと逆向きに交差点に入るため、気づきにくく出合い頭事故を起こしやすいとされる。

 同課は「右側通行の危険性がはっきりした」と分析している。

(今井智文)

 

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