米スプリント、Tモバイル買収協議を打ち切り-関係者
8月5日(ブルームバーグ):ソフトバンク傘下の米携帯電話会社スプリントが、TモバイルUS 買収協議を打ち切った。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。資金面などをめぐる意見の相違で交渉は行き詰まっていた。
情報が非公開であることを理由に同関係者が匿名で語ったところによると、米携帯電話3位のスプリントは6日にもダン・ヘッセ最高経営責任者(CEO)に代わる次期CEOを指名する計画だ。
同関係者によれば、Tモバイルはスプリントに資金調達構造などで要望リストを送付していた。
Tモバイルに対しては仏携帯電話会社イリアッドも先週、出資案を提示した。関係者2人によると、オバマ政権が携帯電話会社4社体制を存続させる方針を崩していないことから、スプリント、Tモバイルともに当局の承認の可能性は低いと判断していた。
スプリント広報担当のスコット・スロート氏はコメントを控えている。Tモバイル広報のアン・マーシャル氏にもコメントを求めているが、現時点で返答はない。
Tモバイルとスプリントの株価は5日の時間外取引で下落。スプリントがTモバイル買収計画を断念したことについては、米紙ウォールストリート・ジャーナルが先に報じていた。
原題:Sprint Said to End T-Mobile Talks, Plans to Name New CEO(1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Alex Sherman asherman6@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Mohammed Hadi mhadi1@bloomberg.netElizabeth Wollman
更新日時: 2014/08/06 09:10 JST