2014年5月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

拍手ボタン

ツイッター

インタビューズ

最近の記事

最近のトラックバック

Powered by Blogzine[ブログ人]

« 疾走生活 第2話 | メイン | ひっさびさに更新絶望SSの続きを書いたなぁ »

2011/07/30

Rewrite 魔法の第三惑精クリーミィ☆かがりん(Rewrite短編)

「ついにやりました。魔法の第三惑精クリーミィ☆かがりんの始まりです」
「マジですか」

 なんてこった…そんなわけのわからないものが始まってしまうなんて地球はどうなってしまうんだ…
 あと君誰なんでしょうか。なんか凄く強い感じのオーラを感じるんだけど…まあいきなり言い放った台詞のお陰で恐怖は根こそぎ月辺りまで吹っ飛んだけどさ。
 あとここ俺の部屋の中なのにどうやって侵入したんでしょうか。

「でも詳しい設定が何も決まっていないので篝ちゃんピンチです」
「あ、篝って名前なんだ」
「どんな話にしたらいいのか困っています。個体も一緒に考えてください」
「ごめん、話の展開が速すぎてちょっとついていけないんだけど。あと個体って俺?」

 というかこの子は一体何者なんだろう。両手に結ばれたリボンが風も無いのにユラユラと宙に浮いている時点で多分オカルト的な存在だと思うけど、言動はオカルトというか、むしろ電波っぽい。
 それとそのクリーミィ☆かがりんってどういう方針の話にしたいのかすら教えてもらってないから考えようもないっす。

「とりあえずクリーミィ繋がりでアイドルになろうかと」
「また古いネタを…」
「少し年上の女性の姿に変身して、Eternal snowでデビューします」
「あれ、それクリーミィじゃなくてフルムーンじゃね?」
「月繋がりです」
「どこがどう月と繋がるのかわかんねぇ…」

 ダメだ、この子とは会話がまともに通じない気がする。種族が違うというか世界が違うというか、まさしく地球と月くらい思考形態が離れている様な気すらする。
 どうする…とりあえずスルー出来そうなところはスルーして、望み通りに魔法少女っぽい提案でもしていくか?

「えーっと、魔法少女ものならやっぱマスコットは必要だよな?」
「篝ちゃんへの人気が分散するので必要ありません」
「何その理由!?」
「マスコットが必要となると確実にあの二体が出てきますし、意外と人気がありそうなので篝ちゃん脅威を感じてます」
「誰だよあの二体って…脅威も何も俺には何だかわからねぇよ…」

 ただ、ここで出番をあげなきゃその二体がとても可哀想な事になりそうな気がするのは何故だろうか?
 よくわからないけど、ここがその二体の最後の希望みたいな感じすらしてる…まあこの子がいらないって言ってるなら仕方が無いか。その二体には諦めてもらおう。

「さて、魔法少女のみに限らずこういったものでは、お約束というものが非常に大事だと学習しています」
「まあ、そうだな。変身シーンとか、戦闘で最初は苦戦するけど最後には勝つとか」
「なので毎回個体には、以前やった様に私のリボンでバラバラになってもらいます」
「ちょっと待て何そのとんでもない役割!? しかも以前あったってどういう事!?」
「そしてバラバラになった個体を毎回ドルイドが蘇生させます。ちなみにドルイドの登場シーンはそこだけです」
「ドルイドって誰だよ!? それと登場シーンがそれだけって酷すぎるだろ!? もうちょっと活躍させてやれよ!?」
「出番をあげすぎると篝ちゃんの人気が分散してしまいます」
「どんだけ人気にすがり付いてるんだ!?」
「人気こそ主人公のまま連載を続ける為の篝火です。篝ちゃんだけに」

 ダメだ、俺もうこの子についていけない。助けてくれ小鳥…お前の癒しで俺を助けてくれ…!!
 あと出来ればこの子の相談役を俺から引き継いでくれ。小鳥ならきっと出来るから!!

「さて、魔法少女といえば戦闘です」
「アイドルになるのに戦闘するのか…」
「でも篝ちゃんが出来る事はリボンで惨殺する事と地球を崩壊させる事だけです。困りました」
「地球崩壊なんていうとんでもない話を聞かされる俺の方が困るよ…」
「はっ、毎回地球を崩壊させて終わるというお約束でもいけるかもしれません。篝ちゃん天才です」
「逃げてー! 人類逃げてー!! 月とかに逃げてー!!」

 なんかこの子本当に地球を崩壊させられそうで怖いんだよ!? 一体なんなんだよこの子!?

「さて、今日はこれくらいにしておきましょう。個体も大儀でした」
「あ、ああ…終わりか…なんかすげぇ疲れた。もう寝るか…」
「そうですか。では…」

 おいちょっと待てクリーミィ☆かがりんちゃん。何故君は俺のベッドの中に入り込むのですか。

「篝ちゃんはオトコノコ臭が好きです」
「変態だー!?」

 っていうか魔法少女としてあるまじき性癖だろそれ!?

「という訳で魔法の第三惑精クリーミィ☆かがりん。次回もお楽しみにしていてください」
「なんで〆!? っていうか投げっぱなしで〆んの!? 自由過ぎるだろ!?」

 っていうかさっさとベッドから出て帰ってくれよ…俺もうゆっくり休みたいんだよ…!!

コメント

コメントを投稿