2014-08-05 吉田証言はデマ=慰安婦はデマ、になりません
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本日朝日新聞が、既にデマである事が慰安婦問題の研究者の間で確定している、いわゆる「吉田証言」を公にデマと認めました*1が、バカウヨ並びにヘイトメディアがこれをもって慰安婦問題そのものをデマであると結論づけたのは案の定と言うべきか。
■朝日新聞、慰安婦問題で誤報認める 藤岡信勝氏「謝罪の意思感じられない」 (1/3ページ)(5日付ZAKZAK=夕刊フジ)
朝日新聞が、慰安婦問題で大誤報を認めた。5日朝刊で、「韓国・済州島で200人の朝鮮人女性を『狩り出した』」と証言し、日本と日本人を貶める慰安婦問題に火を付けた元軍人の吉田清治氏に関する記事を取り消したうえ、「女子挺身隊と慰安婦の誤用」などを認めたのだ。ただ、誤報に関わる責任者の処分には触れておらず、「変わらない姿勢でこの問題を報じ続ける」ともしている。朝日の体質は変わらないようだ。
「まさに『開き直り宣言』という感想だ。慰安婦問題でいくつかの誤報を認めながら、『意図的なキャンペーン』については否定している。慰安婦とはまったく関係のない、ボスニア紛争での強姦事件に触れた記述もあった。何とも言えない卑劣さを感じる」
吉田清治の話は、私も1991年に韓国で取材したとき知っていた。「強制連行」は日本軍の隠してきた秘密だと思われていたので、その裏を取ろうとしたのだ。しかしそういう証言は一人もなかった。その中で朝日新聞は、吉田証言を何度も紙面に出した。彼の話には明らかな矛盾があったのに、その裏を取るという基本を怠ったのだ。
1面ではいろいろ言い訳しているが、このデマが朝日新聞の出発点であり、1991年から92年にかけての慰安婦報道も「強制連行があった」という先入観にもとづいてその証拠をさがしたものだ。そこで出てきたのは、軍が慰安所を管理していたが、強制連行した事実はないということだ。きょうの記事ではその誤報は認めていないが、連載らしいから今後、出てくるのだろう。
1982年に最初に誤報を出してから、実に32年ぶりの訂正記事だ。その決断は立派だが、遅すぎた。見苦しい言い訳はやめ、なぜそういう誤りがおかされ、訂正しないまま30年以上もたったのか検証し、この誤報が日韓関係にいかに大きな悪影響を与えたかを反省してほしい。事実関係についてはNY タイムズのための「慰安婦問題」入門にまとめたので繰り返さない。
https://twitter.com/Doronpa01/status/496435854374469632
@Doronpa01 平成3年8月11日から始まった朝日の慰安婦特集を契機に韓国で我も我もと慰安婦が名乗り出てきたわけですが、その一番最初の記事が虚構であったことを朝日が認めた以上「慰安婦問題そのものが虚構」であったという何よりの証拠になります。河野談話の白紙撤回および国賊朝日の廃刊を強く求めます。
ただしさすがにこれは予想外ではあったが。
■慰安婦問題:自民・石破幹事長「朝日記事検証を議会でも」(5日付毎日新聞)
朝日新聞は5日付の朝刊で従軍慰安婦の問題を巡る同紙の報道内容を検証する特集記事を掲載し「一部に事実関係の誤りがあった」と認めた。これについて自民党の石破茂幹事長は5日、「地域の平和と安定、隣国との友好や国民感情に大きな影響を与えてきた報道だ。検証を議会の場でも行うことが必要かもしれない。真実を明らかにしなければ、この先の平和も友好も築けない」と述べ、国会として何らかの対応を行う可能性に言及した。党本部で記者団の質問に答えた。
朝日新聞は「韓国・済州島で強制連行した」との証言を「虚偽だと判断し、記事を取り消す」とし「裏付け取材が不十分だった」などとしている。
石破氏はこれについて「非常な驚きを持って受け止めている。裏付けの取れない記事を、なぜ今日まで正しいとしてきたのか」と批判した。
さらに石破氏は「多くの人々がこの報道を前提に、いろいろ議論してきた。取り消された報道に基づいて生じた関係の悪化、怒りや悲しみや苦しみを氷解させるために必要なら、議会がその責任を果たすのはあり得ることだ」と語った。
関係者の国会招致についても「地域の新しい環境の構築に有効ならそういうこともあり得る」と実施する可能性に言及。「糾弾するとかいう話ではなく、報道に基づいて日本に怒りや悲しみを持っている国々、この場合は特に韓国に対する責任でもある」と述べた。ただ一方で「議会のことなので、私の一存で決めるわけにいかない。現場の判断にかかっており、私が『すべきだ』と言っているのではない」とも語った。
朝日新聞が誤りを認めると同時に「戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことはできない」としたことを踏まえ、石破氏は「書かれた社の責任を果たされたい。続き(の検証)を読まないと判断できないが、疑問が氷解したわけではない」と解明を促した。【高橋恵子】
与党によって慰安婦報道が恣意的に歪められる事は絶対にあってはなりません!!
そもそも吉田証言がデマだというのは既に研究者の間で定説になっており、しかも吉田証言がデマ=慰安婦問題がデマ、という方程式は根本的に成り立ちません。
■http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-1265.html:title=
従軍慰安婦は朝日新聞の捏造だった。朝日がキャンペーンを張った吉田清治の証言は嘘だった](2,012年1月21日付「Afternoon Cafe」)
(4)従軍慰安婦は朝日新聞の捏造だった。朝日がキャンペーンを張った吉田清治の証言は嘘だった
そもそも現在ではもう誰も吉田証言を強制連行の資料として使っていないことを認識していただきたい。
『吉田証言は根拠のない嘘とは言えないものの、「時と場所」という歴史にとってもっとも重要な要素が欠落したものとして、歴史証言としては採用できない』とされており、誰も吉田証言を元に慰安婦問題の主張などしていないのである。だから吉田清治の話を持ち出して慰安婦の強制連行を否定してみても非常に虚しい話なのだ。
当然だが、慰安婦の事例は吉田証言の事例だけではない。当時日本軍あるところに慰安所あり、というのは有名で、アジアの至る所に慰安所があったのが分かっている。これまでの調査で少なくとも700カ所以上が判明しており、2009年には中国、インドネシアなど、新たに35カ所の慰安所が特定された。確認しようがないが、慰安婦の数は数万人〜数十万人とも推定されている。
従って、吉田清治が証言したケースが歴史資料としての価値が無いからと言って、その一事をもってこれら全てのケースを否定するのは、一を以て百全部を否定する詭弁の典型である。
また「朝日が吉田清治証言で従軍慰安婦問題のキャンペーンを張ったことで慰安婦が世に知れ渡った。つまり最初から慰安婦は捏造された存在だった」と言うが、実際にはそれ以前から慰安婦問題の存在は知られていたので、これも誤りである。
ちなみに実際の朝日新聞の吉田氏の証言の掲載の仕方は「キャンペーン」というほどの様相ではなかったようである。
こちらも参考に。
・よくある否定論
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130110/1357823052
http://homepage3.nifty.com/m_and_y/genron/hatsugen/ianfu-yoshida.htm
・一部全国紙が従軍慰安婦問題についての「誤解」を生んだと主張する読売新聞の欺瞞
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20120822/1345592078
http://space.geocities.jp/japanwarres/center/library/uesugi01.htm
より、『「慰安婦」への強制とは?』の段落
戦犯国連・自由権規約委員会で慰安婦問題を含めた日本の人権後進国ぶりが厳しく批判されましたが*2、吉田証言否定のみをもって歴史修正主義者・レイシストたちがますます増長するならば、日本の国際的孤立は決定的になるでしょう。