Huffpost Japan
kashiko Headshot

キレる母たち。その怒り、一体誰のため?

投稿日: 更新:
Print Article

2014-08-04-ang02.jpg

コラァァァーー!いいかげんにしなさいっっっ!

毎日毎日、同じことで怒られる子どもと、怒る母親。それでも、子どもの無垢な寝顔を見るにつけ、今日もまた怒りすぎてしまったと後悔しているのです。

幼気で、か弱くて、自分がいなければ何もできなかったかわいいベイビーちゃんが、2歳ごろ、突然反抗期を迎えます。何をやるのも、イヤイヤと喚きちらし、泣き叫ぶ。「これが魔の二歳児か」と腹をくくり、そうはいってもかわいい盛り、常識がまったく通用しない毎日をなんとかかんとか乗り越えてきたかと思ったら、今度はやけに自信満々なちびっこギャングと化す子ども。

保育園や小学校という社会の上下の関わりの中で子どもたちは身も心も成長し、親に対しても口答えし、覚えたての罵言暴言を吐くことも...。男子はヒーローになりきり攻撃を仕掛けてくる。思わず手を挙げてしまうママもいるでしょう。

2014-06-18-logo_mini.png親の悩み「怒鳴ってしまう」「ほめ方・叱り方が分からない」

3~6歳の幼児期の子どもを持つ親の2人に1人は子育てに何らかの悩みを抱いています。具体的には、以下のグラフの通りです。

2014-08-04-grf02.gif

ご覧の通り、しつけ方や怒り方についての悩みが上位を占めるようです(複数回答)。

(出典:幼児の「遊びと学び」プロジェクト/幼児期の子どもを持つ親の子育てに関する意識・実態調査)

大人の怒鳴り声は、内容に関係なくそれだけで子どもに十分な恐怖感を与えます。軽く叩くだけでも、「叩かれた」というショックは幼い心に傷をつけます。ついつい叩いてしまううちに、ちょっと手を挙げただけで、子どもは本能的に防御の構えをとり、それでやっと自分のしてしまったことに気づく人もいるでしょう。

2014-06-18-logo_mini.png自分はダメな子...。「怒る」は子どもの心を砕く。

親からあまりにも怒られていると、子どもは自己肯定感が低下していきます。「自分はだめな子だ」と無意識に心に刻むのです。これを続けることは、その子の人格形成に大きな影響を及ぼします。いつも怒られてばかりいる子どもが、朗らかにのびのびと成長するはずなどありません。

ですが、ある程度のしつけは必要です。善悪を教えることも親の役目です。子どもに、どう育ってほしいか、どうあってほしいか、という軸を決め、それにそぐわない行動をとった時には、きちんと説明、場合によっては「叱る」必要があります。

「叱る」のと「怒る」のとは違います。「怒る」とは、感情をぶつける行為です。なるべく冷静に、「叱る」ことを心がけると、怒鳴ったり叩いたりという行為はなくなるはずです。

道路は飛び出さない、人の物は取ってはいけないなど社会のルールを教え、守れないときには冷静に叱ります。「叱る」がうまくできれば、「怒る」ことはなくなってきます。

つまり、怒らずに子育てすることはできるのです。

2014-06-18-logo_mini.pngちょっと待て、その怒り!

叱ると怒るは違うというお話をしました。分解してみると、感情や目的が異なっているように思います。 自分の理想を実現するために、相手のためと思って感情をぶつけていませんか?

2014-08-04-ang_grf.jpg

思わず大きな声で怒鳴ってしまいたくなりますが、それは子どもに恐怖心しか与えません。冷静に冷静に...。難しいことですが、それが自分のためなのです。

2014-06-18-logo_mini.pngkashikoママに学ぶ、キレないための感情コントロール術

2014-08-04-ang_ec.jpg

理屈では分かっていても、なかなかコントロールできないこの感情...。みんなどうしてるの?!

kashikoでは保育園から小学校低学年までの子どもを持つママで座談会を行いました。彼女たちの、実にkashikoい感情のコントロール術をご紹介します。

コントロール1:理想の子ども像は捨てる。

もうね、生きてるだけでいいじゃん、って思ってますから(笑)。出したものは片付ける、勝手に宿題を終わらせる、時間になったら寝る。それは理想だけど無理。そのあたりの期待値は下げてもいいと思うんですよね。子どもに完璧を求めないし、自分も完璧じゃなくていいやって思うと平和に過ごせますよ。(K.Aさん/4歳女児・9歳男児ママ)

コントロール2~4はkashikoでチェック!



ロボットになる小芝居が効きます(笑)。自分がママを困らせたせいで、ママがロボットになっちゃった、というストーリー。ママを返して~なんて泣きながら謝る姿がなんだか愛おしくなっちゃったりして(笑)。そのくらいのユーモアで怒りなんて吹き飛ばしちゃえばいいんです。(K.Aさん)


(元記事はこちら:kashiko

2014-06-18-logo_mini.png「かしこい」女性に「かしこく」生きるヒントを提供する情報サイト『kashiko(かしこ)』
http://www.bs-kashiko.com/

他のサイトの関連記事

ダウン症の子を出産したタイの代理母に支援の声

容疑の少女、母に「人を殺したい」 佐世保殺害の直前

反日に染まりながら母の教え忘れず「日本人はすごく親切よ」 評論家・呉善花(57)(2)

母に救われた命、感謝の思い胸に 6日、広島原爆の日