Solaris 11.2は、エンタープライズ向けクラウドプラットフォームを目指して開発。IaaSクラウドコンピューティングを実現する「OpenStack」をはじめ、SDN(ソフトウェア定義型ネットワーキング)や、ゼロ・オーバーヘッド仮想化、ディザスタリカバリ(障害復旧)および高可用性を実現する機能を統合した。また、Unified Archiveテンプレートを使用することにより、10分間でクラウドを稼働させることができるという。
そのほか、コンプライアンスレポート機能と問題解決のためのシンプルな指示機能を実装し、コンプライアンスのための経費を大幅に削減。カーネルのパッチレベルで差異化されるゾーンをサポートすることで、仮想化の柔軟性を高めた。
また、米オラクルはSolaris 11.2と統合し、停電や障害からマルチサイト/マルチティアの復旧を実現する「Oracle Solaris Cluster 4.2」(以下、Solaris Cluster 4.2)も同時に公開。同製品には「JD Edwards Enterprise One」向けの新規モジュール、「Oracle GoldenGate」および「Oracle Database 12c」の新規オプションである「Oracle Multitenant」、「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition」向けのアップデートサポートなど、30以上の一般的なアプリケーションスイート向けの高可用性サポートが組み込まれている。
Solaris 11.2とSolaris Cluster 4.2は、米オラクルのWebサイトからダウンロードできる。
【関連リンク】
・「Oracle Solaris 11.2」のダウンロードページ
・「Oracle Solaris Cluster 4.2」のダウンロードページ
・発表の抄訳