お待ちかねの網揚げタイム
準備が整ったところで、みんなで定置網の一番奥部分の網をゆっくりと引っ張っていく。当然、魚はまだ網の中で元気に泳いでる。
私も漁師さん達の間に入って、見よう見まねで網の引き揚げを手伝ってみる。コンビニでゴム手袋を買っておいてよかった。
だんだんと網が狭くなっていくと、次々に魚が見えてきてとても楽しい。ついつい魚の名前を口に出してしまう。水族館にきた子供か。
網はゆっくりと揚げられるので、ギリギリまで魚同士がこすれあって傷がつくこともないようだ。
エイホー、エイホー。
なにが獲れるかわからないこのドキドキ感が、素人漁師の私も興奮させてくれる。いつか石油でも掘りあてて大金持ちになったならば、自分用の定置網が欲しいくらいである。
これはサバの群れかな?
そして船からタモ網が届くところまで網を上げたら、そっと魚をすくって、すぐに氷水の中へと突っ込んで締める。
この漁では、魚が元気な状態で船に上げることができ、そしてすぐに氷水で締められることが、大きなポイントなのだろう。
小さな船に乗って指示を飛ばす堀埜さん。
クレーンみたいな網で魚をすくう。サバがたくさん獲れたようだ。
氷の入った入れものに魚を入れ、さらにその上から氷と海水をたっぷりと注ぎ込む。
引き続いて、船を少し移動させて、定置網の別の場所を引き上げる。
詳しくは理解していないのだが(眠かったし)、定置網の構造はなかなか複雑なようで、魚によって入り込む網の場所が違うようだ。
ようやく少し明るくなってきた。
網の引き上げはやっぱり楽しい。
ここで獲れたのは、氷見ではフクラギと呼ばれるブリの子供。関東だとイナダですね。
こぼれ落ちた魚を拾うのが私の仕事。楽しい。
漁師さんから缶コーヒーをもらった。ちょっとは認められたみたいでうれしいぞ。
関西では「ヨコワ」としてメジマグロがたくさん売られています。スーパーや居酒屋でよく見かけますので、かなりの流通量があると思います。混獲にしては多すぎるので専門の漁があるかもしれないですし、混獲だとしたら対策が必要なぐらいの漁獲量があると思います。