真ちゅう銘板盗:容疑者5人逮捕 輸出直前924枚押収も
毎日新聞 2014年08月05日 20時43分(最終更新 08月05日 23時17分)
福井県警は5日、福井県や石川県の橋やトンネルに設置された真ちゅう製の銘板を多数盗んだとして、別の窃盗事件で逮捕していた福井市大町の解体工事業、宮本和浩被告(43)=窃盗と建造物侵入の両罪で起訴=ら福井県の17〜48歳の男5人を窃盗容疑で再逮捕した。県警は6月、男らが盗んだとみられる石川、福井、滋賀県などの銘板924枚(重さ計約5.4トン)が中国に輸出される寸前に大阪・南港で押収しており、関連を調べている。
逮捕容疑は、宮本容疑者ら2人が2011年3月から14年5月ごろ、石川県加賀市や福井県池田町、福井市にある橋やトンネルの銘板計11枚(時価約70万円相当)を盗み、他の3人はこの一部に関わった、としている。5人とも容疑を認めているという。
銘板の盗難被害は、今年4月ごろから福井県で約880枚、石川県で約330枚、岐阜県で約250枚のほか、愛知、富山県でも確認されている。福井県警によると、真ちゅうは市場で1キロ当たり約430円で取引されているという。【竹内望】