オーストラリア:日本兵脱走「カウラ事件」70年

毎日新聞 2014年08月05日 19時40分(最終更新 08月05日 19時46分)

カウラの墓地で献花する元捕虜の村上輝夫さん(左から3人目)=共同
カウラの墓地で献花する元捕虜の村上輝夫さん(左から3人目)=共同

 太平洋戦争中の1944年8月、オーストラリア東部カウラの捕虜収容所から日本兵が集団脱走を図った「カウラ事件」は5日で発生から70年を迎えた。収容所跡では事件発生時刻の午前2時(日本時間同1時)ごろに合わせ、日本兵の蜂起を知ったオーストラリア軍が周辺に異変を知らせるために上空に打ち上げた照明弾が再現された。

 いてつく寒さの中、暗夜にピンク色の光がきらめき、集まった約50人が当時をしのんだ。

 この日午前には、収容所跡で両国の関係者が献花。事件は日本兵約1000人が収容所から脱走を試み、231人が死亡した。オーストラリア兵も4人が犠牲になった。(共同)

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