本当に「世間知らず」という感じの人。
人としては、「いい人」という評判だが、自分から見るとそうでもない。
穏やかなだけ、という印象。
自分は同業他社との付き合いがあるので、飲み会とか勉強会によく行くんだけど、
「●●に参加してきます」と言うと、「俺も行きたいなぁ」という。
前に、部下の面倒を見てもらうために、と、一度連れて行ったら、部下の面倒を一切見ることはなく、自分が一番楽しんでいて
「いやー楽しかった!俺の若い頃にもあんなのがあったらなあ!また声かけてくれよ!」とのたまうので、
「あなたは役割をきちんと全うしなかったので今後は声をかけない」と言ったらブチ切れていた。
「俺は定年はまだまだ先で若い」とのたまうので、「あなたの定年何年後ですか?5年後ですよね?年齢的には若くありませんよ」
と言ったらやはり激怒していた。
同年代とは話が合わないのではないだろうか。
彼の同世代の話は、自分の子どものことや配偶者とのことも多い。
独身の多い20~30代だと共通項が多いと思っているらしいのだが、この世代の話題は、
恋愛や結婚のこと、子どもができたこと、生まれたこと、育児についてのことが多い。
結局彼は入っていけない。
お金がないとか趣味の話では、「給料が安い」という話題で持ちきりになる。
彼は2,30代の倍以上もらっている。
ボーナスカットされた、と嘆いても、「なんで?」と言っている。
二言目には「俺なんか、こうなんだよ」と言うが、それは我々には響かない内容なのだ。
就職してすぐに借りたアパートが風呂なしだとか、学生運動をしていたとか、
「俺はこうしているよ」という見当違いのアドバイスや、
「仕事に慣れなくて参っている」という言葉に対して「俺もだよ!」とか。(彼は勤続20年超)
すぐに「その話聞いてない」とすぐ言う。確実に言ったはずなのに。
「ごめん、忘れちゃった」とか言えないのか?と言ったことがある。
思い通りに行かないこと、というのを経験してこないとこうなるのだな、と見事な反面教師であることは感謝している。
恋人ができる、結婚する、出産する、育児をする、という経験は大事なのだと思う。
自分自身は独身だけど、弟や妹の面倒をよく見ていて、思い通りに行かないことがたくさんあったし、
我を貫き通せない場面もたくさんあった。「妥協」「歩み寄り」ということを学んできた。
彼はそれがない。
今までも悩みはたくさんあったとは思うけれども。
そんな彼は、芸能人のニュースを見聞きして、「今からでも子どもを持ちたい」と言っている。
55歳で、妊娠出産できる人と結婚となると最低でも20歳年下になる。
彼の定年は5年後。再雇用を考えても、働けるのはあと10年程度。それで養えるつもりでいるのだろうか。
本当に理解できない。
老害、というのはこれだと思う。