経営不振に陥っている携帯電話端末メーカー、パンテックは4日、韓国の移動通信キャリアに対し、スマートフォン(多機能携帯電話)の調達を訴える異例の文書を発表した。
パンテックは「移動通信キャリアの調達拒否に対する訴え」と題した文書で、「直ちに調達と代金決済がなされなければ、パンテックと下請け企業の枯死(こし)を防ぐことができない」と訴えた。
移動通信キャリア各社は先月24日、パンテックに対する債権の回収を2年猶予すると発表したが、パンテック製のスマートフォンについては、在庫が多いことを理由に追加発注を拒んでいる。パンテックは「キャリア各社に5日までに追加発注に応じるよう求めた。それが拒否された場合、不渡りを防ぐことができず、法定管理(会社更生法適用に相当)が避けられない」と訴えた。