事件【理研・笹井氏自殺】「悲劇」「多大な損失」ネイチャー誌声明2014.8.5 20:45

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【理研・笹井氏自殺】
「悲劇」「多大な損失」ネイチャー誌声明

2014.8.5 20:45

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長の自殺について、STAP細胞論文を掲載した英科学誌ネイチャーは5日、「これは悲劇だ」とする同誌編集主幹の声明を発表した。

 声明は笹井氏が幹細胞や発生生物学の分野で、先駆的な業績を挙げた非凡な研究者だとした上で、「科学研究コミュニティーにとって多大な損失だ。ご家族や友人、同僚の方々にお悔やみ申し上げる」と結んだ。

 ネイチャーのニュースブログも「科学者の死で日本に衝撃」という記事を掲載した。笹井氏が胚性幹細胞(ES細胞)を別の細胞に誘導・分化させる技術で有名だったと紹介し、「2011年には自然な発生過程を試験管内で再現し、ES細胞から立体的な目の組織を作り、世界を驚かせた」と業績を高く評価した。

 日本国内の報道を引用し、自殺した笹井氏が発見された状況や、「かけがえのない科学者を失った」とする野依良治・理研理事長のコメントも紹介した。ネイチャーは1月30日付の誌面でSTAP細胞論文を掲載したが、問題発覚などを受け7月に取り下げた。

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