最近色々なブログで「池沼」なる言葉を見かけるが
これはなんぞや。
と思いながら、あちらこちらの言及記事を読み漁る。
私はこのネットスラングなる「池沼」という言葉を知らなかった。
そうか、池沼か。
確かにはてなの”削除対象となる差別用語には該当しない”のだろうな。
なんてったって池と沼だ。
こうやって規制の対象外のグレーゾーンでネットスラングは日々誕生して
グレーゾーンだったはずの言葉がいつしか真っ黒になっていくのだろうな。人々の手垢にまみれて。そうすると、もはや「池沼」なぞはグレーではなく真っ黒なのか。
などと考えて、ふと。
ああ、これ、私の弟の事か!!!
元記事のブックマークコメントで個人に対しての悪意ある揶揄として知的障害者を指す「池沼」などという言葉(←ついさっき知ったばかりだけど)を使う感性は理解できないし、使用するべきではないと思っている。思ってはいるが
しかし、当事者に近い立場として何かを述べるならば
自分の身内を指すネットスラングがピンとこなかったぐらいには
私は現実世界でもっとえげつなく酷い言葉は投げかけられてきている。
怖い。
馬鹿。
側に寄るな。
あっちへ行け。
うつる。
気持ち悪い。
汚い。
可哀想。
さらに自分の身内である祖母からは
弟が障害者に生まれたのは
お前の毒と業を背負ったからで
弟はお前の犠牲になったのだから
お前は健康でいることを一生弟に感謝しながら生きなさい
と言われて私は育った。
祖母は因果応報とか業とかが好きな人であった。
一時期輪廻転生にハマっていた時は
お前の前世での罪を弟が背負ったから障害者にうまれたんだ。
一生弟に感謝(以下略)
とも言っていた。
身内に言われていた言葉が一番酷かったという実の蓋もない事実を開帳した所で
やっぱり、世の中からは差別はなくならないのだと思う。
差別したり区別したり偏見を持ったりするのが人間だもの。
公に差別したり区別したり偏見を口にしたりすると
社会的評価&信用が失墜するから口にしないだけで。
そして当たり前の事だけど、この口にしない。というのがやはり重要なのだと思う。
一度口から放たれた言葉は相手の心を殺してしまうことだってあり得る。
例えそれが何気なく放たれた一言でも。
それが匿名のアカウントであっても同じ事。
差別用語を平気で口にして他人を攻撃する
匿名のアカウントも生身の人間の一部だ。
そして差別用語は対象者を差別するものではなく
平然と差別用語を使う本人こそを選別して差別するための用語である。
■■今回読ませて頂いた記事一覧■■
はてブで「池沼」と罵るは削除に値する差別的表現でないというのが株式会社はてなの公式見解 - 漫画(ry跡地
「言葉狩り」とか言ってる人たちはもう少しまじめに考えてみようね - 想像力はベッドルームと路上から
差別語や罵倒語を平気で使えてしまう醜悪な輩 - ネットの海の渚にて
全然話まとまんないけど、なんなんだよ、差別用語って!!!!!!あ? - 感情迷子中のあんずです。
*1:今回は発端となったid:believemeimaliarを指して書いているがid:believemeimaliarだけの話ではなく差別用語だけの話でもなく自分にも勿論帰ってくる話。そして自分が罵倒され、差別されたからと言って他人を差別し、罵倒する免罪符にはならない。