不審物２件とも非爆発物と判明 踏切爆弾騒ぎ

　四日市市羽津乙のＪＲ関西線と桑名市東金井の近鉄名古屋線の踏切内で二日夜、「爆破物」などと書かれた不審物が見つかった事件で、桑名署は三日未明、桑名市で見つかった筒状の不審物は爆発物ではなかったと発表した。
　七月二十六日には川越町豊田の近鉄名古屋線の踏切で同様の騒ぎがあったばかり。四日市北署と桑名署は同一犯による悪質ないたずらの可能性もあるとみて、威力業務妨害の疑いで捜査している。
　桑名署によると、桑名市の不審物は粘着テープで巻かれ、電源コードのようなものが固定されていた。「爆破物」「この爆弾は本物です」などと書いた紙も置かれていた。四日市市で見つかった不審物も爆発物でなかったことが分かっている。
　不審物により、ＪＲは名古屋−亀山間で約九十分間、近鉄は四日市−桑名間で約四十五分間運転を見合わせ。ＪＲは二千人、近鉄は八千人に影響が出た。