安倍晋三首相(自民党総裁)は5日、党本部での全国幹事長会議で「(来春の)統一地方選に勝って初めて日本を取り戻す戦いが完成する。まなじりを決して戦い抜く」と述べ、地方重視の姿勢を強調した。同時に「景気回復の暖かい風を届けることが私たちの使命だ」との考えを示した。
石破茂幹事長は「『地方創生』を北海道から沖縄まで統一テーマとして戦いたい」と述べ、統一地方選の公約作りを急ぐと表明。地方側からは集団的自衛権の行使容認の閣議決定をめぐり「反対ではないが、拙速な進め方はまずい」(岐阜県連)との苦言のほか、有権者への説明を徹底すべきだとの意見が出た。9月の内閣改造・党役員人事について「安倍―石破体制を継続し、支援してほしい」(沖縄県連)などと石破幹事長の続投を求める声が相次いだ。
石破茂、安倍晋三、統一地方選