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【大リーグ】

ダルビッシュ、7イニング1失点も勝敗つかず 9回1死で救援陣が同点被弾

2014年8月5日 紙面から

◇インディアンス4−3レンジャーズ

 ああ、無情…。レンジャーズのダルビッシュ有(27)は3日(日本時間4日)、敵地クリーブランドでのインディアンス戦で7イニングを4安打1失点、8奪三振(K)も勝敗つかず。チームは延長12回の末に3−4でサヨナラ負けした。

 一方、マリナーズの岩隈久志(33)は敵地ボルティモアでのオリオールズ戦で7イニング2/3を5安打1失点、7Kも今季6敗目(9勝)と、両右腕とも好投が報われなかった。ポストシーズン(PS)進出はワイルドカード2位までだが、この日敗れたマ軍はヤンキースとロイヤルズに抜かれ、同5位に転落した。

 今季を象徴するような試合で“犠牲者”になったのは、エースだった。3−1の9回1死一塁。守護神フェリスがマーフィーに同点2ランを被弾した瞬間、ダルビッシュの11勝目は露と消えた。

 「抑え投手でも防御率ゼロはいないので、こういう日はある。チームが負けたのは悔しい」。共同電によれば、ダルビッシュはフェリスを責めなかった。昨季まで同僚だったマーフィーは、2回も右越えの適時二塁打、さらに好守を連発。背番号11は「今日はマーフィーの日だった」と素直に元戦友をたたえた。

 エースの仕事は果たした。8奪三振は全て変化球で、ダルビッシュも「スライダー、カーブが要所、要所で決まって悪くなかった」と納得。デーゲームは無敵とのデータ通りで、昼間の試合は今季6試合で5勝0敗、防御率1・04とした。

 なのに、チームは勝てない。故障者続出の不運もあるが、今季は99敗ペース。昨季は91勝で、球団地元紙ダラス・モーニングニューズ(電子版)は「真に歴史的な崩壊の瀬戸際。90勝以上の翌年に100敗するメジャー史上3番目のチームになるかもしれない」と危機感をあおった。

 ダニエルズGMとの確執で、昨オフにタイガースへのFA移籍を余儀なくされたキンスラーは、今季開幕前に「レ軍が(0勝)162敗することを願っている」と語り、“キンスラーの呪い”と報じられた。くしくもこの日は、同じようにFA移籍を強いられたマーフィーが大仕事をした。

 「ダルビッシュは自身の11勝目が排水管に流されていくのを、ただ見ているしかなかった」とAP通信。このまま、チームの誇りも排水管に流される秋を迎えるのだろうか。

 

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