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オカダが後藤下し首位キープ V一直線

<新日本:G1クライマックス24>◇4日◇愛知県体育館

 Bブロックで、地元愛知・安城市出身のオカダ・カズチカ(26)が「東海ダービー」を制した。三重・桑名市出身の後藤洋央紀を片エビ固めで下して6勝目を挙げ、AJスタイルズと並んで勝ち点12で首位をキープ。新日本の新エース“レインメーカー”が、2年ぶりの大会制覇へ加速した。

 凱旋(がいせん)勝利に、オカダもご機嫌だった。試合後のマイクパフォーマンス。「愛知県、ただいま!」と叫ぶと「なかなかオレのすごさ、強さを見せることができなかったので、今の気持ちは……普通です」と言って、地元ファンの笑いを取った。

 両者譲らぬ攻防の結末は、鮮やかだった。後藤のブレーンバスターをかわして、ジャーマンスープレックスを仕掛ける。カウント3直前で返されると、今度は強烈なレインメーカー(短距離式ラリアット)を決めた。さすがの後藤も、そこで力尽きた。

 ご当所同士の闘いを制した。オカダは愛知・安城市出身。中学卒業後にプロレス団体「闘龍門」に入り、10代からメキシコでもまれた。一方の後藤は三重・桑名市出身。桑名工高では、柴田勝頼と同級生でレスリング部で活躍した。歩んできた道は違うが、故郷を思う気持ちは同じ。顔を合わせた名古屋の地で、意地を見せたのはオカダだった。

 G1クライマックスを過去に複数回制覇しているのは蝶野正洋、佐々木健介、天山広吉の3人だけ。最多5度優勝の蝶野からは「棚橋、中邑、オカダに取ってほしい」と、新日本の看板選手として2度目の優勝を期待されている。

 2年ぶりの大会制覇へ、Bブロックで勝ち点12で並ぶのは5月にIWGP王座を奪われたA・J・スタイルズ。因縁の敵に、もうリードを許すわけにはいかない。「G1もあと2試合。あと2つしっかり勝ちます。必ず優勝します」。レインメーカーが、高らかに宣言した。【木村有三】

 [2014年8月5日9時5分 紙面から]

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