ＳＫＥ４８「商店街ライブ」の大きな意味

商店街でゲリラライブを行ったＳＫＥ４８

　人気アイドルグループ・ＳＫＥ４８が７月３０日、名古屋市西区の円頓寺商店街でサプライズライブを行った。松井珠理奈（１７）、松井玲奈（２３）ら選抜メンバー１８人の登場に集まった４００人の観客は大興奮。この日、発売された１５枚目のシングル「不器用太陽」と「パレオはエメラルド」の２曲を歌い上げると商店街は大歓声に包まれた。

「夏の暑さよりも熱く盛り上がってくれて、うれしかったです」（珠理奈）、「発売日に地元の方に協力していただいてイベントができて、楽しかったです。ＳＫＥ４８として地元名古屋の皆様に元気や笑顔を与えられる活動をこれからもやっていきたい」（玲奈）と大成功に終わった地元ライブだが、新曲発売日のプロモーションをメディアの集中する東京ではなく、名古屋で行ったことには大きな意味があった。「地元への原点回帰、名古屋への恩返しがＳＫＥの大きなテーマになっている」（ＳＫＥ関係者）からだ。

　紅白に２年連続出場するなど全国区の人気を得たＳＫＥだが、東京での活動が中心になっている間に、名古屋では他のアイドルグループが勢力を拡大。ももいろクローバーＺの妹分「チームしゃちほこ」や男性アイドルグループ「ＢＯＹＳ　ＡＮＤ　ＭＥＮ」が地元テレビ局のレギュラー番組を次々と獲得するなど急速に力を伸ばしている。それだけにＳＫＥとしても名古屋での地盤を改めて固める必要があった。

　この日の商店街ライブは、地元のＣＢＣテレビが生中継。８月４日に愛知県内で行われる野外ライブも８月１７日に東海テレビでの放送が決定するなどこの夏、ＳＫＥはお膝元・名古屋で全力アピールするつもりだ。