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「SNS悪用も規制すべき」提言まとまる
8月5日 12時04分

「SNS悪用も規制すべき」提言まとまる
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ストーカー規制の在り方を検討してきた警察庁の有識者会議は、凶悪化するストーカー事件を受けて罰則を強化することや、インターネットのSNS=ソーシャル・ネットワーキング・サービスを悪用してしつこくメッセージを送ることも新たに規制すべきだとする提言をまとめました。
警察庁は、制度の見直しなど必要な検討を進めることにしています。

去年、東京・三鷹市で起きたストーカー殺人事件を受けて警察庁が設置した有識者会議は、15年前に埼玉県桶川市のストーカー事件で長女を殺害された猪野憲一さんも委員に交えて規制の在り方について検討を進め、5日、報告書を警察庁に提出しました。
それによりますと、凶悪化するストーカー事件を受けて罰則を強化することや、被害者に近づくことを禁じる禁止命令の手続きを現場判断で迅速に行えるよう簡略化する見直しが必要だとしています。
また、ストーカー行為の取締りは被害者からの申告がないと捜査できませんが、被害届を出すのをためらって事態が悪化するのを防ごうと、被害者本人の申告がなくても捜査できるように見直すことも検討すべきだとしています。
さらに新たな規制の対象として、インターネットのSNSを悪用してしつこくメッセージを送る行為や、被害者の自宅の周辺を理由もなく歩き回る「はいかい」行為も規制すべきだとしています。
ストーカー被害の通報などは、去年2万件を超えて過去最多となっていて、警察庁は制度の見直しなど必要な検討を進めることにしています。

遺族「機動力をもって対応を」

今回の有識者会議のメンバーで、平成11年に埼玉県桶川市で起きたストーカー事件で長女を殺害された猪野憲一さんは「私たち被害者の要望を受けて規制の在り方が検討され評価しています。凶悪で悲惨なストーカー事件が相次ぐなかで、法改正や警察の態勢整備を進めていく必要があると思います。警察が機動力をもって犯人逮捕など対応していってほしいです」と述べました。

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