笹井氏自殺:「なぜ」関係者に衝撃 「再起信じていた」
毎日新聞 2014年08月05日 11時44分(最終更新 08月05日 13時05分)
理研発生・再生科学総合研究センターの30代の研究室リーダーは「とても驚いている。1カ月くらい前にセンター内で見かけた時は、だいぶ落ち込んでいる様子だった。笹井さんほどの能力のある研究者なら、必ず再起すると思っていたのに」と言葉を詰まらせた。一方で「笹井さんは副センター長を辞めるつもりだったのに、理研の意向でやめられなかったと聞いている。責任をとることもできず、苦しんでいたのではないか。笹井さんは頼まれて論文の執筆に関わった身なのに、理研はあまりに笹井さんに責任を押しつけすぎたのではないか」と話した。
笹井氏と共にSTAP細胞論文の責任著者を務めた山梨大の若山照彦教授(47)の研究室前には、大勢の報道陣が集まった。若山教授は姿を見せず、大学を通じて「この件に関してコメントはない」との談話を公表した。