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イン殺 RSSフィード

2014-08-04 このエントリーを含むブックマーク

  • これだけは早めに書いておきたかったんですが、『食戟のソーマ』の美作昴くんはいいね! コピー能力者界に久々の新星が出たね!
    • コピー能力者ってのはあらかじめ敗北を義務づけられた悲しい瓦でして、根本原理が「相手の能力をパクって僅かに上を行くことで理論上必ずちょっと強い」なので、まず横綱相撲ができない、ラーニングに時間がかかる、それだけじゃ主役になれない - 主役はオリジナル技をしっかり持った上でライバルの能力をコピーする - という制約のもとで展開されるのです。
      • 敗因はだいたい「コピーしきれていない」です。
        • 『魁!男塾』の紫蘭は武器を投げる動作をコピーしたが相手が折れた槍の半分を投げていたことに気づいておらず、手元に残った槍で刺されて敗死した。
        • 『ライジングインパクト』のアシュクロフトはコピー能力プライドスナッチで中距離 100% ホールインワンのアプローチを完コピしたが、風の流れを読む読者にしか見えない能力フォーリングスターをコピーしきれておらず、風に打球を流されて敗北した。
        • 『真・中華一番!』の青眼虎のミラは相手の料理を完全コピーする能力に加え香辛料の扱いに長けており、コピー後の料理にスパイシーなテイストを加えることで理論上必ずちょっと美味しい戦術を誇っていたが、表で作っていた料理を最後に全部捨てるという伊達臣人の騙し技をブッちぎりで超越する荒業の前に敗れた。
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            • 料理人が料理を粗末にするというこのシークエンスにはしびれたね。巨娘なら埼玉まで殴り飛ばしてるね。
            • ふと読み返したくなった人のために Kindle 版のポインタを示しておきます。 asin:B00L5SYT9O 。 11 巻ね。文庫版の巻数とは違うのでググって出てきた結果を見て 7 巻から買うのはやめよう。いや、むしろやろう。
          • という歴史の上で『ソーマ』の美作を見るとですね、彼は「完全にコピーしきった」が故に勝ったんですよ。追い詰められたタクミ・アルディーニが自分の限界を超える兆しを見せたとき、美作には確かなコピー能力者の死相が出ていた。しかし三週間に及ぶ綿密なストーキングの末にソウルフードを使っての土壇場での成長までもコピーした美作くんは、最近フィーチャーされてきた"今"の食材塩レモンによって本当にちょっぴりの差を守り切って勝った。
            • この輝きはあとひと月も経たないうちに失われてしまうのです。たぶん美作くんはもう勝てないし、仲間になるとびっくりするくらい弱い。だがそれがいい。
      • 新しい人には瓦という言葉がわからないかもしれないので念のため書いておくと、空手家はよく瓦を割るではないですか。実際硬いが固定されていて動かないので当てやすくて反撃されるおそれがなく、ひずみがあるので下に空間があり力の持っていきようがなくもなく、枚数によってレベルをわかりやすく視覚化もできるあの瓦です。そのように割られるべくしてそこに配置されたキャラクターがしばしば話の中に出てくるでしょう? ドラゴンボールセル篇のサイボーグフリーザとコルド大王とか、グラップラー刃牙のジャガッタ・シャーマンとか。では練習問題。ジャンプ作品で順番に瓦を見つけてあまりにもわざとらしく置かれていたら「これはひどい」って言おう。
  • しばらく前のジャンプ NEXT! で『ニセコイ』の出張版を読んだんですよ。そのときニセコイアニメをシャフトが手がけるということを知らなかったんですが、内容は登場人物が突然フワフワした髪の動きを見せつけるように骨格の構造を無視した体勢をしてみせたり、ヒロインが二人の幼女になって周囲を走りだしたりする感じで、しかも柱に「シャフ寺さん」と書いてあったので「どういうことなの? 覚醒剤やってたってオチ?」と思いました。覚醒剤はいかんですよ覚醒剤は。三回目にはそっと出さないといけないですからね。反省の意を込めたポエムを。
    • 『樹氷』で一番好きな行は「というか友達がいない」です。友達がいないと断言する人々は彼らを友達だと思っていた誰かの気持ちを考えたことがあるのか。そんなだからお前には友達がいねーんだよ!
      • 岡村靖幸さんは好きですよ。ライブ Blu-ray を買うくらいにはファンになりましたし、久保みねヒャダの出演回も録画しました。ヒャダインが情熱大陸に出たことを知っているくらい TV 観てる岡村さんはパネエなあとどうでもいいことを思いました。
        • しかし久保帯人先生とか許斐剛先生に対する態度もそうなんですが、完全に尊敬しているのに並行して湧き上がる揶揄の心を抑えがたいというアンビバレンツは意外と素直に一人の中で同居可能なんですよね。「技の名前にスペイン語を使いはじめた久保先生はやっぱり天才だと思う。他の人は思いついてもシレッとやれないと思うんだよね。だってそのためにスペイン語辞書とか買うわけでしょ?」とか言うと最大級にバカにしてるようにしか見えないでしょうけど、凄い人だと思う心根に偽りはないんですよ。
          • 「久保帯人先生の尊敬してるところ? 一番はそうだね、新キャラを十人出したらうち二人くらいをメガネキャラにするバランス感覚だね」
          • 「最近だと滅却師の女の子が五人くらい出てきて、身長と肉付きと顔と性格と髪の色がかぶらないようにきっちり区分けされてて能力は適度にしょぼい爆破属性とか雷属性程度ってのがすばらしかったね。そして一人が男の娘。図にすると曼荼羅みたいな配置の美だよね」
          • 「破面は大好きだね。四人は覚えてるね。グリムジョー・ジャガージャックは名前が独特だったから覚えたでしょ、あとノイトラ・ジルガ。これは何で覚えてるのかよく覚えてない。あと織姫と仲がよかった奴、あれは何だっけ。あ、二人しか覚えてないや」
  • 毎週地道にジャンプ LIVE で配信されてるジャンプ改のバックナンバーはなかなか面白かったのに、休刊してしまうのは惜しい。
    • D モーニングの特別増刊でも講談社の雑誌から代表作を選りすぐって第一話を集めてましたが、なかなか上手いやり方です。漫画好きと言っても無差別に何でもかんでも読むわけではなく、ネズミが知らない道を通りたがらないように、普段読まない漫画雑誌というのは何年経とうがけっこう読みはじめることはないものです。なので、まず無料で配信してでも定期的な読者を作るというのは全く正しいアプローチだと思う。依存性の薬物を最初お手頃価格で提供するのはイロハのイですからね。
      • ゲームセンターに通う習慣がある人に聞いてみるといいよ。「きみゲーセン好きなの? じゃここにあるゲーム全部遊んでたりする?」って。「は? バカ?」って言われるから。競馬ゲームをひたすらやってる人がデジタルカードゲームをやる可能性は低いし、ガンダムでガンダムを殴りつづけている人がサッカーゲームのデータを作ることもないのです。
    • 面白かった作品。
      • 君とガッタメラータ! 1 (ヤングジャンプコミックス)

        君とガッタメラータ! 1 (ヤングジャンプコミックス)

        • ボクサー崩れの人が美大を受験するために絵の修業をする体育会系文化漫画。ストーリーというより知識漫画としてよかったですね。絵を描かない人にはわからない「デッサンが上達するとはどういうことか」という修行プロセスを説明してくれて、一度描いてみようかと思わせるパワーがあります。「お前らのイメージは曖昧なんだよ! よく分かってないものを部分だけ真似してツギハギして同じになるわけねーだろ! 一時間でも二時間でも見つづけてイメージを完璧に固めろ!」(大意)という方法論で分かった気になりました。
      • Young,Alive,in Love 1 (ヤングジャンプコミックス)

        Young,Alive,in Love 1 (ヤングジャンプコミックス)

        • 面白いと言っていいのかわからないけれど、西島大介先生がいわゆる反原発の人であろうと推測される内容で、かつそういう主張の人が現実と考えている世界観とその現実から乖離したファンタジーがどのようなものであるか、という点で見るべきものがある。奥歯にアルミホイルを着せたみたいな物言いですみませんが、役に立たないアドバイスをするキクチ先生というキャラクターが出てきたのには正直うへえという気分でした。
          • 西島大介フォロワーではないのであまり作風を理解してないんですが、しかし『Young,Alive,in Love』は芯のある漫画だと思います。体の支点になってる部分を見極めて攻撃されたら一発だぞ、みたいなアドバイスを幽助がするシーンがありますけど、そういう自力では動かせない不動点が含まれてますね。前に読んだ『凹村戦争』はそれが感得できなかったので、比較すると読んで損はなかったかしら。
  • ふと気になって大川隆法の霊言本の出版ペースを調べてみたのです。
    • http://info.happy-science.jp/lecture-class/spiritual-message/
      • 時系列順で霊言の公開日が分かる。おおむね週に 1 ~ 2 冊、月 5 ~ 6 冊ほどのペースで公開されているようです。
        • 公開が 2014-05-13 の『「『失楽園』のその後」―痴の虚人 渡辺淳一直伝―』はご丁寧に「2014年4月30日に亡くなった性愛小説の大家・渡辺淳一氏の霊言」「死後11日で送ってきたメッセージ」と書いていただいており、最新ニュースをおよそ二週間程度で精力的に著作化していることが見て取れます。
          • あまりにハイペースなのでゴーストライターじゃないのかな霊言だけに、と思ってググってみたところ、講演なんかで喋った内容を別の人が文字起こししているのでこの速度が可能になるらしいです。霊言本はすべて大川隆法自身が丁寧にヒアリングを続けており国産オーガニック! おおひなたごう先生の一日一キャラ並に無理いムーブであるなあ。
  • STAP 騒動はあまり追いかけてないんですが、ふと『Tip Taps Tip』をくちずさんだとき、その歌詞が叙事詩かというくらい話の経緯と一致していることに気づいてしまったので記録しておきたい。
    • 序盤から「答えはそこにあるの? ないの?  I don't know. 今もわかんないよ」とかなりストレートにぶっこんできますが、続く歌詞が「でも解いてくのが楽しいンダ すぐには解けないかもしんない みんな 果てないハテナ 諦めない 解けるまでは」という恐ろしさ。とどめにサビの手前で「精一杯イメージの海泳いで」となると、もう見て書いたとしか思えない再現性の高さです。
      • 二番も恐ろしい。「手当たり次第で「何でもイイ」とゆうのは簡単でもいいの? きっと heart-beat がヒント 手探りしたって選んでほしいヨ」。これが何を批判しているかはもはや読者には自明であろう。
        • ノストラダムスの大予言が恐れられたのは、前段の一致性から敷衍したときの後段が示す未来というものが人智を超える何かを感じさせたからですが、さてここでサビの歌詞をもう一度見なおしてみると、「ひとつだけじゃない 君が開くトビラ」とは一体何を示唆しているのであろうか。(ここで日記は途切れている)
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