理研 笹井副センター長が自殺図り死亡8月5日 11時24分
5日午前、STAP細胞の論文の著者の1人で、神戸市にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が、センターの隣にある研究棟で首をつっているのが見つかり、午前11時すぎ死亡が確認されました。
遺書のようなものが残されていることから、警察は自殺とみて調べています。
兵庫県警察本部によりますと、5日午前9時すぎ、神戸市にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センター=CDBから通報があり、警察官が駆けつけたところ、隣接する先端医療センター研究棟の4階と5階の間の踊り場で笹井芳樹副センター長が首をつっているのが見つかりました。
笹井副センター長は病院に運ばれて手当てを受けていましたが、午前11時すぎに死亡が確認されました。
関係者によりますと、踊り場に残されたカバンの中から3通の遺書のようなものが見つかり、そのうち1通はCDBの幹部に宛てたもの、もう1通は研究室のメンバーに宛てたもの、そして残る1通がSTAP細胞論文を執筆した小保方晴子研究ユニットリーダーに宛てたものだということです。
警察は自殺とみて詳しい状況を調べています。
笹井副センター長は動物の神経細胞を作り出す物質の研究が専門で、平成12年に理化学研究所のグループディレクターに就任し、去年4月からはCDBの副センター長を務めています。
今回問題となったSTAP細胞の論文は、小保方晴子研究ユニットリーダーが行った実験を基に笹井副センター長が執筆を指導する形でまとめられていて、理化学研究所の調査委員会は、笹井副センター長に不正行為はなかったものの、データの正当性と正確性などについてみずから確認することなく論文を投稿していて、その責任は重大だと指摘していました。
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