4年前に創業し、主にハイエンド端末を手がける中国のXiaomi(小米科技)が、同国で第1位のスマートフォンメーカーになった。
調査会社Canalysの最新データによると、Xiaomiは2014年第2四半期に中国で市場シェア14%を獲得し、最も人気の高いスマートフォンメーカーの座についたという。2012年から中国で首位を維持していたサムスンは、シェア12%で第2位となった。第3位にはLenovoがつけた。
Xiaomiの成功は、急成長している中国の消費者市場の注目を引く、ほかにはない能力によるものだ。Xiaomiは、幅広いハイエンドスマートフォンを開発し、それらを若干抑えた台数で販売することによって需要を高めている。中国の顧客にとってさらに重要なのは、これらのデバイスが優れたデザインとハイエンド機能を備え、また競合他社の製品よりはるかに低価格である点だ。
Xiaomiは7月末、「Mi 4」スマートフォンを発表した。外観が驚くほど「iPhone」に似ているこのデバイスは、Qualcomm製の2.5GHzクアッドコアプロセッサ「Snapdragon 801」、3GバイトのRAM、最大64Gバイトの内蔵ストレージを備え、5インチのフルHDディスプレイを搭載する。価格は16Gバイトモデルでわずか1999人民元(約322ドル)と、「iPhone 5s」より際立って安く、その差は数百ドルほどもある。
ハイエンドデバイスで成果を上げたXiaomiだが、さらに予算の限られた消費者の獲得にも取り組んでいる。Canalysによると、Xiaomiは第2四半期にローエンド端末「Redmi」シリーズを1500万台出荷したという。これは、同社が2014年上半期に販売した携帯端末2610万台の過半数を占める。Strategy Analyticsのデータによると、Xiaomiは現在、世界第5位のスマートフォンベンダーだという。
消費者にとって大きな疑問は、Xiaomiに今後どのような未来が待っているかということだ。同社は2014年中に複数の国外市場に事業を拡大するが、まだ米国には進出していない。今後数年以内にXiaomiが米国進出を果たすかどうかは不明だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。