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ダウン症児出産で引き取り断られる タイの21歳代理母へ治療費支援の輪

産経新聞 8月5日(火)7時55分配信

 【シンガポール=吉村英輝】代理母としてダウン症の男児を出産したが、依頼人であるオーストラリア人夫妻から引き取りを断られ、自ら育てることを決めたタイ人女性(21)に支援の輪が広がっている。

 女性は仲介業者を通じ、1万6千豪ドル(約153万円)で体外受精の卵子の代理出産を引き受けた。借金の返済や、6歳と3歳の子供の養育費が必要だったという。

 双子を身ごもったが、障害が判明。妊娠7カ月目で依頼人夫妻は中絶を要求したが、女性は拒否し、昨年12月に出産した。依頼人のうち50歳代の夫は病院を訪れ、面倒を見られないとして健康な女児だけ引き取ったという。夫はメディアに「男児の存在は知らなかった」としている。

 女性は自分の子として養育することを決めたが、男児の心臓に疾患が見つかり、治療費が不足。このことが報道され、オーストラリアを中心に4日までに目標を上回る19万ドル(約1950万円)が集まった。

 男児の容体は安定しているという。オーストラリアでは営利目的の代理出産は認められず、海外の代理母を頼るケースが毎年500件近くあるという。

最終更新:8月5日(火)9時58分

産経新聞

 

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