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「人を殺したい」継母に予告していた…佐世保高1同級生殺害事件

2014年8月5日6時0分  スポーツ報知

 長崎県佐世保市高1同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された女子生徒(16)が事件発生3日前の7月23日、父親と再婚した新しい母親に「人を殺したい」という趣旨の話をしていたことが4日、分かった。母親から話を伝え聞いた父親は事件前日、生徒が通院していた精神科に入院させてもらえるよう頼んだが、病院側の都合で実現しなかった。

 事件発生直前、女子生徒が殺害宣言とも解釈できる告白をし、父親らが事態回避に向けて奔走した経緯が明らかになった。

 父親が4日、代理人弁護士を通じて公表した書面によると、7月23日、生徒は通院中の精神科に向かう車中で新しい母親に「ネコを殺すのが楽しい」との趣旨の話をした後、真剣な様子で「人を殺したい」と打ち明けた。母親が精神科で内容を告げると、医師は「時間がないから次回にしてくれ」と診療を終えた。書面は「医師に切迫感がなかった」と指摘している。

 母親から発言を伝え聞いた父親は事件前日の25日、精神科に行き、医師やカウンセラーに「(生徒が)この病院か別の病院に入院する措置は取れないか」と頼んだが、実現せず。医師は「個室一つを独占することになるので入院は難しい。他の病院でも受け入れは困難だろう」と答えた。

 事件の約20日前には、医師が両親に、女子生徒がネコを殺していると伝えた上で、警察へ相談することも打診していたが、事件前日の協議では「ただちに警察に行くのは不適切で、児童相談窓口に相談する」との方針で一致した。

 病院から帰る途中、父親は児童相談窓口がある「佐世保こども・女性・障害者支援センター」に電話したが、サマータイムのため勤務時間外で、職員は不在。宿直担当者は「月曜(28日)に電話してくれ」と述べた。

 翌26日夜、事件は発生。27日に逮捕された生徒は、調べに対し「人を殺してみたかった」「遺体を解剖してみたかった」「中学生の頃から人を殺したい欲求があった」「ネコを解剖するうちに、人間でも試したくなった」などと供述している。

 父親は昨年10月に妻を病気で亡くした。生徒は3月、父親を金属バットで殴打したため、父親が精神科に通院させていた。父親は医師から「同じ家で寝ていると命の危険がある」と助言されたため、生徒を事件現場となったマンションで4月から一人暮らしをさせ、5月には新しい母親と再婚した。

 弁護士は書面について「あくまで父親本人が書いていること」とし、病院側に確認はしていないと明かした。

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