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【高校総体】体操・白井、床で28年ぶり3連覇!跳馬と2冠

2014年8月5日6時0分  スポーツ報知
  • 男子決勝、個人総合2位となった岸根・白井の床運動

 ◆全国高校総体(4日、東京・国立代々木競技場ほか)

 昨年の体操世界選手権男子床運動金メダルの白井健三(17)=神奈川・岸根3年=が床運動で28年ぶりの3連覇を達成し、跳馬との2冠に輝いた。個人総合も谷川航(千葉・市船橋3年)に次ぐ2位と健闘。5日で開幕まで2年となる2016年リオ五輪へ弾みをつけた。

 床運動の世界王者は、当然のように高校タイトルを守った。白井は「シライ2(前方伸身宙返り3回ひねり)」、最後に「シライ/ニュエン(後方伸身宙返り4回ひねり)」と自らの名がついたF難度の大技を成功。着地も無難に決めた。

 床運動では相原誠(高崎工)以来28年ぶりの3連覇。高校生大会で採点の甘さもあるが、16・700点は自己最高点だ。「着地を止める練習をしてきて、攻める演技ができた。(一般大会の)全日本選手権やNHK杯では出ない点と思いますが、高い評価をしてもらえた」と満足感を漂わせた。

 跳馬も自身の名がつく「シライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり)」を決めて初制覇。鉄棒、あん馬、つり輪は2日の予選から得点を上げ個人総合は2位とはいえ、89・900点は自己ベスト。「個人は勝てなかったけど、ミスなく満足。自分の力を出し切りました」。オールラウンダーとして着実に成長している。

 2年連続で臨む10月の世界選手権(中国・南寧)は床運動、跳馬での出場になりそうだが、2年後のリオ五輪は「個人総合での代表」が目標。「ロンドン五輪が終わった後、(昨年の)世界選手権に自分が出ると思わなかった。この位置にいることがうれしいし、まだ五輪まで2年ある。一年一年を大事にしたい」。日本が誇るひねり王子は、まだまだ進化し続ける。(武田 泰淳)

 ◇高校総体の体操3連覇 個人総合は女子の加納弥生(国学院)が1978~80年に唯一達成。種目別では記録が残る67年以降、男子床運動の相原誠(高崎工、84~86年)、同あん馬の西川大輔(清風、86~88年)と鹿島丈博(清風、96~98年)、女子床運動で加納弥生(78~80年)が達成。

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