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唐辛子に含まれる化学成分、カプサイシンが、大腸がんを発達させるリスクを減少させる可能性があるという、研究結果が発表された。大腸がんは今やイギリスで第三位のがんで、毎年平均4万1000人もの新たな患者が見つかるという。日本でも急速に増加してきたがんの1つである。
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米カリフォルニア大学のペトリュス・デ・ヨング氏率いる研究チームは、もともと消化管に腫瘍ができやすいマウスに、唐辛子の辛み成分であるカプサイシンを与えた。その結果、腸壁細胞の痛み受容体が刺激されて、直腸の腫瘍が発達するリスクが抑えられ、その結果、マウスの寿命が30%以上伸びたという。
さらに、関節炎の治療薬として開発されている抗炎症薬セレコキシブと併せて使うとより効果があるらしい。
『ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション』誌に掲載された研究報告では、結腸や直腸がんになる危険性のある患者は、腫瘍の発達を抑えるために適度なカプサイシンを摂り入れることを薦めている。
カプサイシンは、刺激を受けて過剰反応している神経が長時間痛みを伝えるのを抑えるための沈痛性局所軟膏としてすでに使われている。カプサイシンによって活発になるイオンチャンネル型痛み受容体はTRPV1と呼ばれ、もともと熱、酸、香辛料に反応する知覚ニューロンとして発見されたものだ。
研究ではTRPV1は、上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)で活性化する、腸壁の上皮細胞によってその性質が発現される。EGFRは腸の細胞増殖を促進する重要なもので、上皮はおよそ4日から6日で入れ替わる。
しかし、EGFRの基本的な活動量は、正常な腸の正常な細胞の代謝を維持するのに必要とされるもので、この信号の抑制が効かなくなると、逆にあちこちに腫瘍ができる危険性が増すと言う。
TRPV1が不足したマウスは、通常のマウスよりも腸の腫瘍が発達する割合が高く、TRVP1が腫瘍の抑制器として働いていることはわかった。だが最近、大腸がん患者にさまざまなTRPV1遺伝子の突然変異体が見つかっていて、TRPV1の欠乏が人の大腸がんの危険因子である直接の証拠はまだないという。via:dailymail・原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
カプサイシンは脳神経に悪影響を与えるって研究のほうが怖すぎて
唐辛子とか食べまくる気にならんわ、脳障害怖すぎ
2.
3. 匿名処理班
替わりに、胃がんの発達を促す働きがあったりしてw
4. 匿名処理班
でも唐辛子大好きな韓国って胃癌の発生率高いんですよ
大腸がんと胃癌なら、胃癌の方が多少はマシか…?
5. 匿名処理班
おい、前に食道がんのリスクを上げるって言ってなかったか?
6.
7. 匿名処理班
そもそも刺激物としての刺激が強いので他の粘膜系に悪い
あと日本人に多い痔によろしくない
まぁ発汗効果とかあるんで、冬場に漢方として少量食べたりするなら悪くもない
常食するものでも大量に食べるものではない
8.
9.
10.