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犬のように生きたい

登山とカメラについてもう少し考えた

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登山&カメラ初心者が山で使うカメラ選びについて考えた - I AM A DOG登山&カメラ初心者が山で使うカメラ選びについて考えた - I AM A DOG

昨年の春に山登りを始めて1年と少し絶ちました。当初から山に持っていくカメラは一眼レフを使ってます。一眼レフカメラを使い始めたのが3年前なので、いつまで初心者ヅラ...

前回、つい思いつきでやたらと長いエントリを書いてしまいましたが、登山(トレッキング程度に捉えてくださいませ)とカメラについてもう少し考えてみようと思います。
今回は山で使うカメラの携行方法、三脚など周辺グッズ、そしてGPSWi-Fi機能について。今回もなかなかの長編ですが、後半はオマケで私の使ってきた山カメラと現在オススメかな、と思えるカメラを紹介してるだけので、必要なければスルーしてくださいませ。

山で一眼、どうやって持ち運ぶ?

前回も書きましたが、以外とネックストラップのみ一眼レフを首にかけたまま(又はたすき掛け)の登山客って多いです。恐らく、ザック(バックパック)にも仕舞えるようにはしてるとは思うのですが、先日雲取山で見かけた方は下山するまで向きだしの一眼レフ(恐らくD7000クラス)を首掛けにしていました。あれは結構重いだろうに、首に食い込んで痛くないのかなぁ… とか余計なお世話ですが。
登山コースにによっては鎖場や梯子、山によっては岩登りなどもあります。首からストラップを掛けただけでは、そんなときにカメラが不安定ですし、岩にぶつければ破損などの恐れもあるでしょう。

ストラップに拘るのなら、私は使ったことがないのですが、「速写ストラップ」みたいなのってどうなのでしょうね。これならカメラもブラブラしませんし(多分)。カメラ本体が裸なので、やはり破損などが恐い気もしますが、緩い徒歩のみの(岩場などない)登山コースではこのタイプのストラップはよいかもしれません。ストラップについてはこの後、別枠でも少し書きます。

速写ストラップ(ホルスター)特集(GIN-ICHI)
無敵の速射ストラップ(HAKUBA)

「ザックタイプのカメラバッグ、インナーバッグ/カメララップ」

各メーカーから色々と発売されてますが、これらは本格的に山で写真を撮ろうという人向けのものかもしれません。写真を撮るために山奥に入る、目的地まで安全にカメラ機材を運ぶことが目的、といった感じで、歩きながらスナップを撮りたい私とは、そもそもの目的が違いますね。

また、通常のザックにインナーバッグやカメララップ(柔らかい1枚布が風呂敷のようにカメラを保護)でカメラを収納するのも、やはり同様ですね。カメラの安全、歩行の快適性は確保されますが、歩きながらの都度撮影には向きません。

「ウエストバッグのカメラケース」

これはたまに見かけますね。カメラ用のウエストバッグを使ってる方もいれば、普通のウエストバッグを流用している方も。足を上げる際に干渉する可能性を考えると、コンデジやミラーレス位までがベストな気がします。
あと、ウエストバッグはザックのウエスト(ヒップ)ベルトとの干渉が一番の問題かもしれません。
山登りをする方には常識ですが、ザックは肩のベルトで背負っているように見えますが、実際に重量の大半を支えている(8割とか言われますよね)のは腰(ウエストベスト)と言われています。
つまり、ザックのウエストベルトの機能を阻害してしまっては困る訳です。なので、なるべくベルト部分が薄いとか、ザックのベルトとズラした位置で支えられるバッグを検討するのが良いかと思います。

[モンベル] CameraWaistBag 1123492 BK (ブラック)

[モンベル] CameraWaistBag 1123492 BK (ブラック)

「バックパックホルスター」

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バックパックホルスター特集(BLACK FALCON)
これ、以前山で会った方に薦められたのですが(具体的な製品名は忘れましたが↑この手の商品でした)、カメラの三脚穴にアタッチメントを取り付けることで、ザックのストラップなどに取り付けたホルダー部との固定、クイックリリースを可能にしたアクセサリ類です。

前回のブコメid:kuuuumaさんにも薦めて頂きました。

個人的にはカメラ本体よりもカメラの携行の仕方を気にしたほうがいいかなと思う。カメラが小さくても出しにくいと撮らなくなるし、大きくてもCapture Camera Clipのようなものを使えば気軽に撮れておすすめ。

「カメラ本体よりもカメラの携行の仕方を気にしたほうがいい」これは私も同感です。

これらの商品を扱っているBLACK FALCONには魅力的なカメラの携行アクセサリが沢山ありますね。どれもプロ用機材ということもあり、お値段の方もそれなりですが、高価なカメラを預けるのですから、信頼のできる製品を選びたいものです。
私は腰より下にカメラを下げるのはやや心配なので、ショルダーストラップやベストで固定するタイプのものが気になりました。

できれば身体のセンターにカメラが欲しいので、この手の製品が気になるのですが、ショルダーベルトがゴツいのでザックと干渉するかも?あと単純に重いですね(カメラボディくらいある)

ザックのショルダーストラップに装着するタイプならこの辺がいいかなぁ。片側のストラップにカメラの重量が乗っかるってどんな感じなんでしょう? Amazonレビューを見ると、フルサイズのカメラで使ってる人も多いので、大丈夫なのでしょうかね。

「小型ポーチをザックに装着」

コンデジなどはこれでOKですね。カラビナ付きのコンデジケースなどを、ザックのDリングなどに付けてしまうだけ。私もコンデジはこんな感じです。
バックパックのメーカーで有名なオスプレイの「グラブバッグ」という3点止めのポーチを使ってる人もよく見ます。これは頑張れば小型ミラーレス位入りそうですが、私のE-M1では難しそうですね。

この手の小型ポーチは山専用、通常のカメラ用問わず様々にあるので、カメラ本体だけでなく充電池、カード、交換レンズなどのアクセサリの収納に使ってみるのもいいかもしれません。ただし、急な雨への防水対策はお忘れなく。

「トップローディングタイプのカメラバッグバッグ」

私はこれです。
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上蓋の付いた、レンズを付けた一眼レフカメラだけが収納できるバッグです。各メーカーから様々なバッグが発売されていますが、登山で使う場合はハーネスが装着できるか、ザックに取り付けるためのパーツが付いたものを選ぶ必要があります。
私が使っているのはLoweproのトップローダーというモデル。普段はこれにチェストハーネスを付けてカメラを収納しています。20l、30lのザックのときはチェストハーネスを使いますが、テント泊用に買った50lクラスのザックは、ストラップにしっかりとしたDリングが付いていたので、ハーネスを外して直接ザックのストラップにぶら下げてみました。
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▲こんな感じ。
ぶら下げるパーツは山のお店にいけば、様々なタイプのカラビナなどがあるので、選び放題です。カラビナ1つで装着すると、かなり高い位置(胸辺り)にカメラが来てしまうので、私は少し余裕のある長さでぶら下げています。歩行中にやや揺れますが、カメラを頻繁に取り出したり戻したりするのに、これぐらいの高さが丁度いいのでです。

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トップローダーは本体にレインカバーも収納されてる、なかなかの優れもの。ポケットも付いてますし、先日はテントに荷物を置いて空身で雲取山の頂上まで行く際のサブバックとしても役だってくれました(それを想定して、ハーネスを別途持っていきました)
またトップローダーにはProという緩衝材が頑丈になったモデルもありますが、重量がかなり重くなります。

「チェストハーネス」を使う利点はザックとカメラバッグが別なこと。ザックだけ下ろして休憩したり、トイレに行くことができます(ハーネスを付けたままのトイレには少々コツが必要ですが(笑))
一方でハーネスを付けてしまうと、レインウェアなどの脱ぎ着の際にいちいち外さなくてはいけないのでややメンドウです。また、ハーネス丈夫がしっかり胸に引き寄せられないので、バッグの上部が多少体から離れた状態になってしまうこと。前屈みになったときなど、うっかりバッグのトップが開いていると、カメラが落ちます(笑) なので、私は絶対にネックストラップは首に掛けたままにしています。

ザックに吊り下げた場合は、身体にバッグが引き寄せられて安定します。ただし、吊り下げるだけで下側を固定していないと、歩き方によっては揺れます。また、ザックを下ろす際に、片側のカラビナを外す必要があるのと、その際にカメラバッグのバランスが不安定になることに注意してください。

あと、当然予想が付くとおもいますが、胸先にカメラをぶら下げているので、急な下りでは足下の視界がややおぼつかなくなります。また、登りでも急な岩場を三点支持で登るような登山には向かないと思うので、コースを見て危険だなと思ったら、ザックに仕舞えるだけの余裕を作っておくと良いでしょう。
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調べていて気になったトップローディングケース。

このシンクタンクフォトというメーカーのバッグハーネスは良さそうですね。バッグの先端が伸びる仕組み(多少のレンズの長さの変化にも対応)だったり、6点止めのハーネスはかなり安定感が良さそうです。重量も400gとそこそこ軽い。
レインカバーは付属しませんが、持っているロープロのもので流用できそうなので買ってしまうかも?(笑)


山カメラの周辺グッズ(ストラップ、三脚、レンズフィルター等)

なんだか1項目目からめっちゃ長くなってしまいましたので、次。サクサク行きましょう。

「ストラップは素材も重要!?」

冒頭ともやや被りますが、ストラップについては付けない、またはハンドグリップを使うというのが1つ。ホルスター系を使う場合はその選択肢もありでしょう。ただ、山ではなにがあるか分からないので、首のストラップは絶対に掛けておきたい派です。もし、ホルスターを使うことになっても、ストラップは併用したいです。
山歩きはとても汗をかきます。本格的な冬山は知りませんが、秋冬でも低山ならそこそこ汗はかく。ということで、ファッション性の高い皮製のストラップなどは避けた方が良いでしょう。

▲これ、お気に入りのストラップだったのですが、山にカメラを持っていくようになってから出番がありません…。


▲私が使ってるのはNikon×PORTERのストラップ。速乾素材ではありませんが、ナイロン製で濡れてもゴワゴワしませんし、乾きも早いです。

Nikon×PORTER ダイアゴナルストラップ(カラーズ)Nikon Direct)
山から帰ったらたっぷり汗を吸ったストラップを水洗いしてあげましょう。

オリンパス純正でウォッシャブルを謳ったものやマイクロファイバー製のストラップも出ているので、恐らく他メーカーからも同様の製品があるのではないでしょうか?

「三脚は必要?」

本格的な山岳写真を撮るならばこれは重要項目でしょう。恐らく、剛性が高くかつ軽量なカーボン製の三脚に、重り代わりの荷物を吊して… みたいな感じかもしれませんが、そっちはよく知らないのでパス。

この辺のやつ。ちょっと無縁すぎて分かりません。一応このクラスの耐荷重の三脚も持ってますが(カーボン製ではありませんが)、山に持って行こうとは一切思いません。車で観光地に行くときでも躊躇うレベルです(笑)

私の場合あくまで、登山中のスナップがメイン。でも「夜は星を撮ってみたい」とか、「滝では長時間露光してみたい」「セルフタイマーで記念撮影を…」みたいな場面では三脚があればなぁ…という程度です。そんな場面では、ないとないで後悔することになるので、私は行き先や行程に併せてミニ三脚を持っていくことがあります。

ECサイトで「ミニ三脚」を検索すると各種出てきますので、お使いのカメラ(+レンズもお忘れなく)の重量と三脚の耐荷重を鑑みて選びましょう。経験では、耐荷重に収まっていても、望遠レンズなどを使う際は注意した方が良いです。ミニ三脚は当然ですが作りも華奢ですし、足の広がる範囲が狭く安定が悪くなりがちです。レンズが伸びるタイプのズームレンズでは、耐荷重ギリギリのミニ三脚では、かなりバランスが怪しいでしょう。
では、私が使ってきたミニ三脚の感想を簡単に書きます。
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SLIK 三脚 コンパクト II 旅行用三脚 214824

SLIK 三脚 コンパクト II 旅行用三脚 214824

重量:572g/耐荷重:1kg
コンデジ用に買った旅行用のミニ三脚。E-520(小型一眼レフ)でも使ってました。軽量ですが華奢でそこまで剛性も高くないので、コンデジ〜レンズ込み500g前後のミラーレス位までが安全圏だと思います。
現在は売ってませんが、同クラスの三脚の参考にどうぞ。
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▲中古の一眼レフを買って初めて上高地に行ったときは、このミニ三脚で結構遊べました。スローシャッターに初めて挑戦したのもこのとき。
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マンフロット POCKET三脚L ブラック MP3-BK

マンフロット POCKET三脚L ブラック MP3-BK

重量:70g/耐荷重:1.5kg
三脚というかカメラの角度を適度に変えることのできるミニ三脚。ネットでの評判がよく買ってみたのですが、1kg超の一眼レフは全く支えることができませんでした(足がペタンと潰れてしまう。もしや不良品だった?)。耐荷重1.5kgとのことだったんですけどね。やはりコンパクトなミラーレス位まででしょう。
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KING Fotopro 三脚 M-4 MINI 3段 小型 自由雲台 アルミ製 79538

KING Fotopro 三脚 M-4 MINI 3段 小型 自由雲台 アルミ製 79538

本体:671 g/耐荷重:2kg
現在私が使っているのがこれ。ミニ三脚で一眼レフを支えようと思ったときのギリギリでしょうか。E-5(レンズ込み1.5kg)はやや厳しかったですが、E-M1(レンズ、バッテリーグリップ込み1kg)ならまず大丈夫。雲台を縦位置まで倒しても、バランスは崩れません。ローアングルに足を開けば安定度はよりアップします(足の開きを3段階で調整できます)。
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Manfrotto ミニ三脚 PIXI ブラック MTPIXI-B

Manfrotto ミニ三脚 PIXI ブラック MTPIXI-B

本体:230g/耐荷重:1kg
最近話題?のミニ三脚。↑の三脚すら持って行くのがメンドウなときに使おうと思って買いました。家で使った範囲ではE-M1+バッテリーグリップ+12-40mmでなんとかOKという感じ。雲台は縦位置には対応してません(↓写真参照)。
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▲2つのミニ三脚を比較するとこんな感じ。星を撮るには角度がやや不足ですが、テント泊などで荷物を減らしたいときはこいつの出番かもしれません(逆にテント泊=泊まり行程でないと三脚を使うシーンが減ってしまうというジレンマw)。
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▲ちなみに三脚がなくても、OM-Dの5軸手ぶれ補正に頼れば、広角なら1/3〜1/2秒位は止まるので、手持ちでもこれくらいは行けます(笑)

GPSWi-Fi機能は必要か?

最近はコンデジでもGPS内蔵というカメラは多いですね。カメラにGPSが内蔵されてると何ができるかですが、ジオタグという位置情報を撮影データに埋め込むことができます。スマホなどではお馴染みですが、自宅が特定される訳ではないので、山ではガンガンとジオタグを埋め込んでいきたいもの!? もちろん、その分バッテリーの消費も早くなるので注意が必要です。

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ジオタグを埋め込んだ登山写真をて地図で一覧表示するとこうなります。なんか楽しくないですか?(笑)

って、まあだから何?と言われてしまうとそれまですが、後からコース上の道標や注意箇所などを見返す際にも、ジオタグが埋め込まれていると結構役に立つと思います。

GPS機能はカメラに内蔵されてるもの(6D、D5300など)の他に、後付けでアクセサリーシューなどにGPSを追加するもの(ペンタックスO-GPS1、キヤノンGP-E2、ニコンGP-1Aなど)、スマホの専用アプリでログを取っておいてWi-Fi接続で画像データに書き込むもの(オリンパスOI.Share、富士フィルムCamera Appなど)などがあります。

PENTAX GPSユニット O-GPS1 39012

PENTAX GPSユニット O-GPS1 39012

ちなみにペンタックスのO-GPS1はGPSとしてだけでなく、ボディ内手ぶれ補正と連動して天体追尾撮影を行ってくれる、アストロレーサーという機能も備えてます。私もこの機能を使いたくて、K-30を使っていた頃に購入したのですが、なかなかその機会が訪れないまま、結局GPSとしか使わずに手放してしまいました。今年になって登山のついでに星景写真もどきを撮るようになって、ちょっと勿体ないことをしてしまったなぁと後悔しております。
山にK-30 - I AM A DOG
アストロトレーサー|GPS UNIT O-GPS1 | RICOH IMAGING

なので「防滴一眼がいい」「星を撮りたい」「GPSも」みたいな条件で選ぶなら、ペンタックスもぜひご検討くださいませ!

そうそうWi-Fi。これは前述のジオタグ埋め込みなどをスマホと連動して行うならばあった方がいい機能ですね。ただ、現在はEye-FiやFlashAirなど、Wi-Fi機能を内蔵したSDカードが充実しているので、どうしてもと拘る機能ではないと思います。
Eye-Fi Pro X2とEye-Fi Mobiカードを買ってみた - I AM A DOG
Eye-Fi Mobiカードを使ってみる - I AM A DOG
東芝FlashAirを買ってみた - I AM A DOG

撮ったばかりのの写真をスマホに転送してSNSにアップ!みたいな気持ちは分からないでもないですが、アップしたくなるような素敵写真が撮れる山の中は、たいてい携帯の電波が届いてません(笑)

フィルター系

滝や渓流、水面を撮る場合、ギラギラと日差しが強い中では、レンズに入る光量を少なくしてくれるNDフィルターや、偏光効果のあるPLフィルターなどを使うことがあります。
PLフィルターのみでもそこそこの減光効果がありますので、夏場の沢沿いなどを歩かれるときは1つ用意しておいてもいいかもしれません。レンズ交換同様にフィルターの付け替えも気を使うので、私は山歩きの際によくPLフィルター1枚を付けっぱなしにして歩いていましたが、たまに外し忘れて夕方にSSや感度が上がってしまったりした(笑)

Kenko カメラ用フィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 67mm コントラスト上昇・反射除去用 517628

Kenko カメラ用フィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 67mm コントラスト上昇・反射除去用 517628

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▲同じ場所でPLフィルターの偏光効果を変えるとこれだけ映り込みが変わります。

あと、星の写真を撮る際に、写る星が多すぎると星の迷子なってしまうので、ソフトフィルターで明るい星をボヤけさせて大きく見せる方法があります。といっても私は経験がないので、Photoshopを使って同様の効果を付ける方法をつい最近覚えました。
星の滲みを表現する画像処理(Photoshop CS6)GANREF
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▲やや悪のりです(笑)

Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロソフトン [A] (W) 77mm ソフト描写用 277881

Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロソフトン [A] (W) 77mm ソフト描写用 277881

Photoshopでの過剰なレタッチは邪道だ、という方にはオススメしませんが、私は別に気にしません(笑) でも、ソフトフィルターも欲しいです。

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以降は私が使ってきた山カメラと、オススメ機種とか書いてますが、もうスルーして頂いて結構です(笑)

私が使ってきた山カメラ&レンズ

よし簡単にいこう。

OLYMPUS E-5」

OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-5 ボディ

OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-5 ボディ

オリンパスフォーサーズ最後のフラッグシップ機。シャワーで洗っても大丈夫な防滴製(保証はしませんが、私は大丈夫だった)と、岩場を転げても平気な堅牢製(キズ1つ付かなかったのが不思議)を持つタフネス一眼。フォーサーズの開発がストップしている現在、新品で買うカメラではありませんが、中古価格が下がったら狙い目かもしれません。高感度は弱いです。
ZD12-60mm、14-54mmあたりのハイグレードレンズをと組み合わせれば山ではどんな天候も恐くないです(しかもこの2本はめっちゃ寄れるレンズ)。

PENTAX K-30」

ペンタックスの普及機一眼レフながら、上位機種並の防塵防滴を実現したカメラ。レンズキットになっているDA18-135mm WRは簡易防滴搭載で、お手軽に防滴の一眼レフ環境(しかも高倍率ズーム)が揃ってしまいます。現在は後継のK-50が出ていますが、Wi-Fi等の一部の機能を覗けばほぼ同スペックのままです。
私に変なオリンパス愛(?)が芽生えてなければ、ずっとこのカメラで良かったかもしれません。

苔の山 - I AM A DOG苔の山 - I AM A DOG

八ヶ岳の編笠山。ひとつ前のエントリの左側に映っているのがそれだと思いますが、南八ヶ岳の一番南よりにある文字通り編笠を思わせる綺麗な裾野を持つ山です。一見、なだら...

▲昨年の八ヶ岳編み笠山はK-30を持って登りました。

OLYMPUS E-M1」

オリンパスマイクロフォーサーズ機のフラッグシップ。フォーサーズレンズを付けても像面位相差AFで、(そこそこ)高速なAFが可能。私もつい最近までアダプターを使ってFTレンズを使用していました。
M.ZD 12-40mmレンズはf2.8通しで、FTらしく開放からキレのいい描写を見せてくれるレンズ。山で使うには40mm(80mm相当)がやや短いですが、そんな時はデジタルテレコンで対応しちゃいます。充電池の持ちが寂しい(300枚ちょい位かな?)こと以外大きな不満はありません。
当然?ながらE-5並の防塵防滴とマイナス10度の動作保証を謳っています。ただ、そんな寒かったらバッテリーが不安ですが…。
マイナス要素は値段が高いこと(笑)(オリンパスのオンラインサービスの有料会員になると、価格.com最安値よりも安く買えます)

レンズ込み8万以下で揃う山向け一眼カメラ

最後に現行の一眼カメラで比較的山登り向きなんじゃないかな、と私が思うカメラを紹介します。上を見ればフルサイズなどキリがありませんし、そこそこ綺麗に撮れればいいだけなら、前回も書きましたが高級コンデジで十分です。
その気になればレンズも交換できる拡張性があり、登山に限らず幅広いシーンで使えるということで、今回は8万円以下でレンズまで揃う一眼レフ、ミラーレス機に限定してみました。

「OM-D E-M5レンズキット」価格.com最安値¥75,998(14/8/2)

私が使っているE-M1もオススメしたいのですが、客観的に見て撮れる絵はほぼ変わりませんし、それなりに軽量かつ、価格もかなりこなれてきたE-M5は狙い目。
レンズキットの12-50mmレンズはそこまで明るいレンズではありませんが(キットレンズとしては普通です)、広角24mm相当から100mm相当の中望遠までカバーし、さらにマクロモードに切り替えると0.36倍(0.72倍相当)という撮影が可能。重量もレンズ込みで640g程度、バッテリーに不安があるならバッテリーグリップを付けても900g程度だと思います。
もちろん信頼の防塵防滴(キットレンズも)で雨対策はバッチリですし、最近は軽量な単焦点の交換レンズも充実してきたので(残念ながらどれも防滴ではありませんが)、必要に応じてレンズを買い足してていくレンズ沼にもハマれることでしょう(笑)
2年以上前の発売ということもあって、Wi-FiGPS機能はありませんがFlashAirやEye-Fiカードを使うことで、Wi-Fi機能は追加できます。(私の持ってるPEN E-PM2Eye-Fiカードを使うと起動が遅くなるのでそこは要確認かも?)。
あと、E-M5は球数が出たカメラなので、中古市場がかなり豊富。驚く位安い価格で手に入るかもしれませんね。

PENTAX K-50 DA18-135mmWRレンズキット」価格.com最安値¥59,790(14/8/2)

私が以前使っていたK-30の後継機。やっぱり一眼はOVF(光学ファインダー)で見たいというならこれ。エントリー向けカメラで視野率100%(倍率0.92倍)というのは、他メーカーではありえません。
新しめの機種なので当然Wi-Fiは内蔵、GPSは↑のO-GPS1で追加可能。アストロレーサーで星の追尾撮影もできます。PENTAXの一眼レフはどれもネイチャー向けとしてはよくできていると思うので、余裕のある方はフラッグシップのK-3や、ひと世代前のK-5II/IIs、K-30などは新品だけでなく、程度のいい中古品を探すと結構いい買い物ができるかもしれません。
レンズは「簡易防滴/WR」のものが、標準・望遠ともに数本ずつあります。あとは、DA★(スター)という最高グレードの高級ラインのレンズが防塵・防滴仕様となっています。
PENTAX 望遠ズームレンズ 防滴構造 DA50-200mmF4-5.6ED WR Kマウント APS-Cサイズ 21870

PENTAX 望遠ズームレンズ 防滴構造 DA50-200mmF4-5.6ED WR Kマウント APS-Cサイズ 21870

ただし、AF・C(コンティニュアスAF)での動体撮影などは、ニコキャノには及びませんので、普段はペットや子供を撮りまくりたいという方は、一度店頭での確認をおすすめします。動体撮影についてはオリンパスも同様かなぁ… 私は大夫慣れたので、今更ニコキャノへの未練はありませんが!?(やせ我慢)

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さて、ここまでは私も使ったことのあるカメラ(のお仲間)ということもあり、価格も一眼にしては控えめなので自信を持って薦められるのですが、この次が難しい。
EOS KissとかD5300/5200あたりも、濡らさなければ間違いないんだろうなぁとは思いますが、全く知らないカメラを勧めてもアレですしね。防滴キットを貫くならα7のレンズキットなんですが、10万超えのカメラを無責任に勧めるのも気が引けます(笑)
ということでやや意表を付いてこんなのはどうでしょう?

FUJIFILM X-M1 レンズキット」価格.com最安値¥47,000(14/8/2)

富士フィルムAPS-Cミラーレスの中級機X-M1です。登山なら防滴のX-T1と最新の防滴&高倍率レンズXF18-135mm WRの組み合わとか最強っぽいんですが、恐らくセットで20万超えです(笑)

なので、「雨や結露には注意の上」という注釈付きになってしまいますが、Xシリーズの色乗りの良さから「山で使ってみたいカメラ」ということでこちらを紹介して記事を終わりたいと思います。
現在では下位機種のX-A1が驚く程値下がりしているのですが、なんとなくセンサーが新しめ&ローパスレスのX-M1を選んでみました。
X-A1とX-M1のどちらを選ぶか小原玲(動物写真家)のブログ)
プロの方もこう仰っておりますので、X-A1でも十分楽しめそうですね。
あと、フジのエントリー種のキットレンズは16-50mmと、他メーカーの標準ズームに比べて広角がやや広い(24mm相当)というのもポイントが高いです。そしてX-A1はカラバリが良いですねえ、私は赤色のが欲しい(笑)
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システムの軽さは最高——X-Photographer、バーン・リッチェル氏が語る「FUJIFILM X」ITmedia
丁度、フジフィルムXシリーズと山岳写真の記事がありましたので。