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国際
【話の肖像画】反日に染まりながら母の教え忘れず「日本人はすごく親切よ」 評論家・呉善花(57)(2)
1970年代は軍人の地位は今より高く、たまたま私のいとこが軍隊に幹部としていたんです。いとこに面会するため、陸軍本部に行ったら、陸軍で働く女性もかっこよく見えました。それまでは外国に行くことばかり考えていましたが、きびきびとした軍人の姿の美しさや、愛国心もあって軍隊に入ろうと決意しました。
軍隊での生活は4年間続きました。すごく厳しかったのですが、私は前向きにできるだけ楽しむようにしました。新しいものに挑戦することも好きでしたし、挑戦が厳しいものであるほど楽しみでした。軍隊に入りながら臨床病理の学校にも通って、除隊後は病院に勤めたのですが、臨床病理を専門とするために米国留学を考えていました。当時の韓国では米国留学はかなり困難でしたので、ひとまず日本に行こう、そうすれば米国留学の道もひらかれるのではないか、と考えました。病院の近くに日本語教室がありましたので、私は昼ご飯の時間を利用して日本語を勉強しに通ったんです。幼い頃の日本への憧れが再び、頭をもたげてきたのです。(聞き手 是永桂一)
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