このエントリーに触発されて、自分が愛でていた歴代携帯電話/スマホの事を書きたくなった。
あくまでも私個人の見解と気になったので調べたことのまとめです。(完全なる自己満足の世界へようこそ)
あやふやなスマートフォンの定義
スマートフォン（英: Smartphone、スマホ）とは、携帯電話機の一形態を指す用語である。
スマートフォン - Wikipedia
明確な定義はないが、多機能携帯電話であることが要件とされる場合が多い。
私自身、気がつけばいつの頃からか「スマホ、スマホ」という言葉を使いだすようになった。正確には思いだせなかったけれど、少なくとも初代iPhoneが発売された当初は「iPhone=スマホ」という概念はなかった「iPhone=iPhone」という認識だ。
ちなみに英語版のwikiでは、
Early smartphones typically combined the features of a mobile phone with those of another popular consumer device, such as a personal digital assistant (PDA), a media player, a digital camera, and/or a GPS navigation unit.
Smartphone - Wikipedia, the free encyclopedia
Later smartphones include all of those plus the features of a touchscreen computer, including web browsing, Wi-Fi, and 3rd-party apps.
と記載されており、
"近年のスマートフォンは追加機能としてタッチスクリーン機能を含む"
と書かれているので、必ずしもタッチパネルであることがスマートフォンではないという事が伺える。
元祖スマートフォン
DDIポケットがPメールを提供開始した1996年、ヨーロッパではノキアが「Nokia 9000 Communicator」を発表した。
これは、閉じた状態では縦長ストレート型携帯電話で、クラムシェル（折りたたみ型筐体）を開けば640×200ピクセル画面及びQWERTYキーボードが現れるという、「携帯電話＋PDA」を一台で実現したデバイスだった。
これが、現在につながるスマートフォンの嚆矢であると考えられる。
ただし、このとき「スマートフォン」という言葉はまだ存在しなかった。
The Gadget We Miss: The Nokia 9000 Communicator — People & Gadgets — Medium
これが俗にいう初代スマートフォンと呼ばれる代物らしい。なんとも言えない斬新なデザインだ。
しかし、この当時には「スマートフォン」という呼称は存在していない。しかし、基本的な概念としては「携帯電話＋PDA＝スマートフォン」という認識でよさそうだ。
スマートフォン＝PDA＋音声通話
PDA、PDA、PDA。昔々、小娘だった頃私はいっちょ前にもPDAに憧れていた。流石に学生だった自分は高価過ぎて手が出せなかったから購入はしなかったけれども。
Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理: グラフ：GoogleとAppleはスマートフォン戦争をこう勝った―【私の論評】脱ガラパゴス化の本当の知恵の絞りどころはここだ!!
こうPDAを並べてある写真を見るとかっこいいなぁ…といまだに惚れ惚れしてしまう。
携帯情報端末（けいたいじょうほうたんまつ、個人情報端末とも）とは、スケジュール、ToDo、住所録、メモなどの情報を携帯して扱うための小型機器。Personal Digital Assistant（Personal Data Assistanceと表現されることもある）を略してPDAと一般に呼ばれることが多い
携帯情報端末 - Wikipedia
海外の映画なんかを見ていると劇中で頻繁に「PDA!PDA!」というワードが出てきていた覚えがある。自分も使ってみたいと映画やドラマを見ながらいつも思っていたものだ。
スマートフォンという概念も以前から存在している。これはPDAに電話としての音声通話機能などを付加したもの、または携帯電話・PHS端末が高機能化してPDA寄りになったものである。2007年のiPhoneと2008年のAndroidの登場はスマートフォンを再定義するものとなり、以後急速に従来型の携帯電話を置き換えるまでに普及している。
携帯情報端末 - Wikipedia
ここでいう「スマートフォンという概念」は先程に登場した1996年発売の「Nokia 9000 Communicator」で間違いないと思われる。
1996年では「PDAで音声通話ができるようになったよ！」レベルの認識だったのが、2007年のiPhoneの登場と2008年のAndroidの出現によりこの2大ブランド達が「俺たちが"スマートフォンだ！"(ドヤ顔)」で世間を騒がせた。
そう考えると初代スマートフォンを発表したノキアはなんとも控えめな存在だっただろうか。
スマートフォンの前身ともいえるPDAの歴史
スマートフォンの歴史とPDAの歴史を見比べていると面白くも共通する事項があることに気がついた。
まずは簡単なPDAの歴史から。
The first PDA was released in 1984 by Psion, the Organizer.
Personal digital assistant - Wikipedia, the free encyclopedia
Followed by Psion's Series 3, in 1991, which began to resemble the more familiar PDA style. It also had a full keyboard.
初代PDAは「Organizer」というもので1984年にイギリスのサイオンによって発売された。
Psion Organiser 1 Pocket Computer Homepage.
電卓みたいで凄い……。
そしてここで興味深い内容が続く、
The term PDA was first used on January 7, 1992 by Apple Computer CEO John Sculley at the Consumer Electronics Show in Las Vegas, Nevada, referring to the Apple Newton.
Personal digital assistant - Wikipedia, the free encyclopedia
翻訳すると、
「PDA」という呼称は1992年の7月7日、ネバダ州のラスベガスで行われたコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでApple社のCEOであるJohn Sculley氏が「Apple Newton」を発表した際に初めて使用したものである。
という内容になる。
Apple社も「Apple Newton」というPDA端末を発売しており、実はその発表会の場で当時のCEOであるジョン・スカリー氏が発表した造語なのである。
ここで私が重要視しているのは、「PDA」にしろ「スマートフォン」にしろ、その先駆けであるものは既にそれらの呼称で呼ばれる以前から存在していたという事実だ。
このことからiPhoneは最初のスマートフォンではないと唱っておられるid:kusigahamaさんは正しい。
初代iPhoneが発売された2007年よりも遥か前の1999年、私が長年憧れ、ようやく日本に帰国してさあ購入しようかという時には日本での販売中止が決定し、結局手が出せないままに終わったBlack Berryが発売された。
このBlack Berryこそが私の中での「スマートフォン」という言葉の芽生えとなっている。
BlackBerry® | 製品 | ドコモビジネスオンライン | NTTドコモ
1度でいいから使ってみたかったBlack Berry……。
ガラケー≠スマートフォン？
スマートフォンに備わっている機能として以下の内容がWikipedia上に挙げられている。
パーソナルコンピュータ的な利用
スマートフォン - Wikipedia
インターネットへの接続/ウェブの閲覧・メールの送受信/フルブラウザ
PDFやWord・Excelファイルなどの閲覧/メモ/文章作成
第三者が開発したソフトウェアの追加
PIM（Personal Information Management - 個人情報管理）機能
スケジュール（予定）管理/ToDo（予約）管理/住所録
マルチメディアプレーヤー/MP3などの音楽ファイルの再生
静止画、動画の閲覧/サウンドレコーダー
カメラ/デジタルカメラ/ムービーカメラ
ゲーム/電子辞書/電子書籍
電卓/時計（目覚まし時計）
GPS（車やバイクに固定したり持ち歩いたりして、実際カーナビゲーションアプリも配信されている。）/位置情報サービス
Bluetooth搭載で、無線音楽プレーヤーとしての利用や、自動車運転中のハンズフリー通話
Wi-Fi/テザリング
QWERTYキーボード
日本は独自の携帯電話技術で欧米のそれとは異なる仕様の携帯電話―「ガラパゴス携帯」―という文化を作り上げてきたが、こうして見てみるとスマートフォンで出来る事とガラケーで出来る事は意外にも重複している。
勿論、OSのレベルであったりPCの代わりになるようなことをガラケーでは行う事は出来ないけれど、十分ガラケーも進化したものである。
私の歴代の携帯/スマホたち
13歳の頃から携帯電話を使い始めて早12年。今現在手元にある私の歴代携帯/スマホを引っ張りだしてきた。
左端から
W31SA(SANYO)、830SH(SHARP)、不明(VodafoneNZ)、B3410(Samsung)、003SH、iPhone 5
の順番に並んでいる。
1番気に入っていたのはSamsungのB3410。QWERTYキーと、当時流行っていたSide Kick風のスタイルがとても好きだった。
逆に購入して悔んだのが003SH。シャープのソフトバンク向けAndroid端末だったということで購入したのだけれど、その数ヶ月後に発売予定だった005SHにするかどうか非常に悩んだあげく、その数カ月が待てなくて購入してしまった。
価格.com - 『本体 開き 正面2 ビビッドピンク』 GALAPAGOS 005SH SoftBank [ビビッドピンク] の製品画像
多少分厚くても、数ヵ月待ったとしても、やはり自分の好きなQWERTYキーで横スライダーのこちらを購入しておくべきだったと今でも思う。
実はBlack Berryを崇拝しておきながら、今現在はちゃっかりiPhone5cを使用している。
CES: Case Makes iPhone a BlackBerry Clone
流石にiPhoneをここまでしてBlack Berry仕様にしたいとは思わないけれど、やはりBlack Berryは私の永遠の憧れであることは確かだということを再確認した次第。