◇新日本プロレス G1クライマックス(第9戦)
今大会注目の東海勢決戦、オカダ・カズチカ(26)と後藤洋央紀(35)の一騎打ちは、オカダが起死回生のレインメーカー(至近距離ラリアット)で後藤を粉砕。勝ち点12でBブロックの首位を守った。試合後は地元・愛知の観客に「G1、優勝してきます」と凱旋(がいせん)を約束した。各ブロック1位が決勝(10日、埼玉・西武ドーム)に進む。
愛知県安城市生まれのオカダ、三重県桑名市生まれの後藤の決戦は、両者の故郷に近い名古屋のメーンに組まれた。超満員の観客は、オカダ派と後藤派にまっ二つに割れた。
後藤はオカダのレインメーカーを研究していた。この技は相手の背後に回ったオカダが強引に正面に振り返らせる際、一瞬の間ができる。後藤はそのすきに、頭突きを浴びせたり逆ラリアットを仕掛けるなど、3度不発に終わらせた。ムードは後藤ペースだった。
ところが、体力で上回るオカダは、ヒートアップするリングの上でどんなに動いても、息を切らせることがない。15分すぎ、動きが鈍ってきた後藤を、高角度のドロップキックで追い込み、パイルドライバーでリングに串刺し。手応えがあったようで、この瞬間、にやりと笑った。そして、続けざまに4度目のレインメーカー。ヒットすると同時に、汗がシャワーのように飛び散った。試合後には場内をオカダコール一色に染めた。
G1優勝者にはIWGPヘビー級王座挑戦権が与えられる。現王者のAJスタイルズ(米国)にベルトを奪われたままのオカダにとっては、魅力的な副賞だ。「G1は、ぼくの中では終わってます。次はAJだ」。予選リーグ残り2試合を全勝し、決勝でも勝ち名乗りを受ける。オカダにとってG1優勝は、すでに既定路線なのだ。 (大西洋和)
この記事を印刷する