英国の工業デザイナー Josh Renouf が、「起きがけのコーヒー」を淹れてくれる目覚まし時計 Barisieur を発表しました。忙しい毎日をけたたましいアラーム音ではなく、淹れたてのコーヒーで始められます。
Barisieur はコーヒーメーカーに目覚まし時計をくっつけた、そのままの外観。しかし、デザイナーの仕事らしくすっきりとまとまっており、とってつけたような印象はありません。
本体前面左側にはデジタル式の時計を配置。右側には仕切りの付いた引き出しがあり、挽いておいたコーヒー豆や砂糖をストックしておけます。さらに上面中央にはミルクをいれておく小瓶もあります。
下準備としては、就寝前に水をボトルに、コーヒーをフィルターにそれぞれ適量入れ、時計に起床時間をセットしておくだけ。朝になれば誘導加熱によりボトル内のステンレス球が水を沸騰させ、発生した蒸気の圧力により熱湯がコーヒーフィルターに注がれます。そして、目覚めの時間ちょうどに一杯のコーヒーが出来上がるという寸法です。なお、砂糖とミルクは自分で入れます。
Barisieur は、現在も開発が続けられていますが、完成すれば販売価格は150~250ポンド(約2万6000円~4万3000円)程度になるとのこと。
注意点は、コーヒーの香りで起きられない人には目覚まし時計としての効果が期待できないところ。また、熱湯を扱うので、寝ぼけて行動しやすい人には危険かもしれません。
それ以外の人には、快適な目覚めを提供してくれそうです。
ちなみにコーヒーを淹れてくれる目覚まし時計ではなく、タイマーの付いたコーヒーメーカーなら、象印やサーモスなどが発売しています。また、ネスレのメキシコ法人は今年5月、キャンペーン用の限定品として目覚まし時計を内蔵したコーヒー瓶の蓋「Alarm Cap」を発表していました。こちらは小鳥のさえずりなど7種類の音色でアラームを設定でき、コーヒーの蓋を空けるまで止まらないしくみでした。