韓国政府がフィリピンに1200トン級の哨戒艦1隻、揚陸艇1隻の贈与を決めたことについて、中国政府が強く抗議していることが4日までに分かった。
金寛鎮(キム・グァンジン)国防部(省に相当)長官は5月30日、ソウルでフィリピンのガズミン国防相と会談し、老朽化して退役を控えた1200トンの浦項級哨戒艦1隻、多目的揚陸艇1隻をフィリピンに無償で贈与することで合意した。
韓国外交部関係者によると、贈与の方針が伝えられた直後の6月10日ごろ、在韓中国大使館の関係者が韓国の外交部、国防部を訪れ、贈与計画の中止を求めたとされる。中国側は南中国海(南シナ海)の島の領有権をめぐり、紛争があるフィリピンに艦船を提供することに強く抗議したとされる。