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政治
1円玉の復権阻むのは…増税後も流通伸びず 当て外れの原因は電子マネー
2014.8.4 18:10
[財政]
消費税率が4月に8%へ上がったことで利用機会が増えると予想された1円玉の流通枚数が、増税後も伸びていないことが4日分かった。釣り銭が要らない電子マネーの普及が背景にあるとみられ、需要増を見込んで1円玉の生産を約4年ぶりに再開した財務省は当てが外れた格好だ。
日銀の統計では、1円玉の流通枚数は平成14年末の約410億枚をピークに緩やかに減少。利用増を見込んだ財務省はことし1~3月に2600万枚を製造し、今年度も1億6千万枚を製造する計画だが、需要は想定を下回りそう。
一方、電子マネーのことし4~6月の利用件数は、セブン&アイ・ホールディングスのnanaco(ナナコ)が3億4千万件超と前年同期から4割以上増えた。イオンのWAON(ワオン)も26%増の約2億6210万件だった。電子マネーの便利さや買い物ポイントが付くメリットは消費者に浸透しており、1円玉の「復権」は遠そうだ。
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