広州=小山謙太郎
2014年8月4日01時05分
中国雲南省の昭通市魯甸(ルーティエン)県で3日午後4時半ごろ、マグニチュード(M)6・5の地震があった。中国中央テレビによると、3日午後11時までに少なくとも221人が死亡、181人が行方不明となった。夜を徹して救出作業が続いているが、犠牲者はさらに増えそうだ。
負傷者も分かっているだけで1401人にのぼる。同テレビのニュース番組は、山あいの住宅地でれんが造りの家が倒壊し、負傷者が次々に助け出されている様子を伝えた。雲南省では最近18年間で最大の地震だという。中国地震局によると、震源の深さは約12キロだった。
震源地の魯甸県政府によると、県内で建造物1万3千棟が倒壊し、電話・インターネット回線が全面的に止まっているが、中心部は電力が回復した。被害の大きい県内の竜頭山地区などでは、れんが造りの家屋のうち8割が倒壊しているという。
国営新華社通信は、現地の住民の話として、地震による土砂崩れでせき止められた河川の水位が上昇、せき止め湖となっていると伝えた。共産党機関紙・人民日報のネット版、人民網によると、大規模な土砂崩れで20台以上の車が埋まった現場で、2人の死亡が確認された。まだ埋まっている車があり、救出活動が続いている。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!