【F東京】U18のMF生地、16歳でユーベの練習参加!
F東京U―18のMF生地慶充(おいじ・よしあつ、16)が、昨季のセリエAを制した名門ユベントスの練習に参加することが4日、関係者の話で分かった。下部組織(プリマベーラ)で約2週間プレーする予定で、5日にも発表される。中盤から前線までを幅広くこなし、高い技術で将来を嘱望されるタレントが、2020年東京五輪へ、イタリアの若手有望株としのぎを削る。
F東京は今季、イタリア人のフィッカデンティ監督(46)を招へいし、イタリアサッカーをベースとしたチーム作りを行っている。ユベントスとは将来的に良好な関係作りを模索しており、第1弾として才能あふれる生地の練習参加が決まったという。
今春にユースに昇格したばかりの高校1年生だが、将来を嘱望される存在だ。クラブ関係者は「攻撃的な選手で、GKとセンターバック以外ならどのポジションでもこなせる器用さがある。テクニックとキープ力があり、体とハートも強い」と魅力を語る。2日の決勝で準優勝となったクラブユース選手権でも、1次リーグ第3戦・愛媛ユース戦(7月27日)にフル出場した。昨季セリエA3連覇を果たしたユベントスは、下部組織も充実。昨季セリエA得点王で、ブラジルW杯イタリア代表FWイモビレ(24)=ドルトムント=ら多くの名選手を輩出してきた。現在もU―17イタリア代表GKムルヤディ(17)ら有望株が在籍する。
生地も20年東京五輪世代の一員として期待されるタレント。将来的なF東京トップチーム昇格はもちろん、自国開催の大舞台での活躍を目指す。イタリアの将来を担う若手選手と汗を流す経験は、何より得難い経験となるはずだ。練習参加の日程は、今月下旬までの約2週間を予定。週末にもユベントスに合流し、武者修行を開始する。
◆海外クラブの練習に参加した主な選手 FW柿谷曜一朗(24)は16歳時の06年5月、アーセナル(イングランド)とインテル(イタリア)の下部組織で約2週間、飛躍の基礎を築いた。GK川島永嗣(31)は大宮時代の01年にパルマ(イタリア)で、GK権田修一(25)も、12年にシュツットガルト(ドイツ)、ベローナ(イタリア)で武者修行している。
◆生地 慶充(おいじ・よしあつ)1998年4月2日、東京・杉並区生まれ。16歳。松庵小SCを経て、F東京U―15むさし(ジュニアユース)入り。14年春にF東京U―18に昇格。今年のクラブユース選手権で準優勝に貢献した。174センチ、59キロ。