エルサレム=山尾有紀恵 カイロ=川上泰徳 クファルアザ=渡辺淳基
2014年8月5日00時55分
イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザに対する「境界防衛作戦」が始まってから4日で28日目に入り、ガザ側の死者は1800人を超えた。同軍は地上部隊の大半を撤退させて一時休戦を宣言したが、ガザのイスラム組織ハマスは応じようとしない。長期的な停戦の兆しがまだ見えないなか、エジプトが再び停戦の仲介に動き出した。
イスラエル軍は4日午前10時(日本時間同日午後4時)、負傷者の移送など人道支援のため、7時間の一時休戦に入った。ただ、ガザ南部ラファ付近では作戦を継続。ハマスのアブズフリ報道官は同日、「(休戦は)虐殺から注目をそらさせるためだ」として、無視する考えを示した。
ガザの保健省によると、同軍は休戦が始まった直後にも民家を空爆。8歳の女児が死亡した。ガザ側の死者数は1865人、負傷者は約9470人に達した。死者の約7割が市民で、18歳未満も約400人が亡くなった。自宅からの避難を余儀なくされた人は約48万人に上っている。
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朝日新聞国際報道部
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