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北海道で暖かい海の魚水揚げ「暖水舌」原因か
8月5日 4時26分

北海道で暖かい海の魚水揚げ「暖水舌」原因か
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北海道東部の沿岸では、先月からクロマグロなど比較的暖かい海を好む魚の水揚げが相次いでいます。その原因を研究機関が調べたところ、暖かい水の塊が沿岸近くまで張り出す「暖水舌」というこの海域では珍しい現象が起きていることが分かりました。

北海道東部、白糠町の白糠漁港などでは先月上旬から、比較的暖かい海を好むクロマグロやブリなどふだんは捕れない魚の水揚げが相次いでいます。
沿岸の海水温が平年より2度から3度ほど高いことが影響しているとみられ、独立行政法人水産総合研究センターが海水の状況を詳しく調査してきました。
その結果、ことしは先月中旬から暖かい水の塊が沿岸近くまで張り出し、舌のような形になる「暖水舌」という現象が起きていることが分かりました。
「暖水舌」が起きると沿岸近くの冷たい水との境に発生する大量のプランクトンを目当てにイワシが集まり、このイワシをクロマグロなどが追ってくるとみられています。
「暖水舌」は暖流と寒流がぶつかる茨城県沖などでは比較的発生しやすいものの北海道東部の沿岸で現れるのは珍しく、水産総合研究センターの黒田寛研究員は「暖水舌によって、クロマグロがより回遊しやすい状況になっている」と話しています。
一方、この海域では今月下旬から秋さけ漁が始まる予定で、漁業者からは「高い海水温が続くと秋さけの水揚げに影響するのではないか」と心配する声も上がっています。

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