編集委員・氏岡真弓
2014年8月5日01時20分
東日本大震災で津波に巻き込まれた子どもたち一人ひとりは、どのように命を奪われたのか。宮城県教職員組合と宮城教育大非常勤講師の千葉保夫さん(学校保健学)が情報公開制度を使い、国や県、市町村教育委員会から資料を集めて調べた。261人の事例から浮かび上がる教訓は――。
■6割、避難優先せず
東日本大震災による宮城県内の小中学生の死者・行方不明者は261人。県教組はその事例を情報公開や聞き取りで集めた。このうち石巻市立大川小で避難中に犠牲になったと開示資料にあった73人を除く188人を分析した。同小では有識者による「検証委員会」で調査中だった上、人数が多く全体の傾向が見えにくくなるとみたためだ。
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