同級生殺害 事件3日前に「人殺してみたい」8月5日 4時26分
長崎県佐世保市で高校1年生の女子生徒が殺害された事件で、逮捕された同級生の父親が、弁護士を通じて事件前の娘や精神科の医師とのやり取りを明らかにしました。それによりますと家族が事件の3日前に娘から「人を殺してみたい」という趣旨の話を聞いていたほか、前日には医師と協議して児童相談所に連絡することを決めたものの時間外で相談できなかったということです。
この事件では先月26日の夜、佐世保市の高校1年生の女子生徒(15)を殺害したとして、同級生の16歳の女子生徒が殺人の疑いで逮捕されています。
逮捕された女子生徒は、ことし3月、父親をバットで殴り大けがをさせたことをきっかけに、2つの病院の精神科で治療を受けていたことが分かっています。
女子生徒の父親は4日夜、代理人の弁護士を通じて事件前の娘や精神科の医師とのやり取りを明らかにしました。
それによりますと、先月7日、病院の医師と面談した際に、「女子生徒が猫を殺している」と初めて聞かされ、児童相談所や警察への相談を検討するよう告げられたということです。
また、事件の3日前の先月23日に、父親と再婚した母親が女子生徒から「人を殺してみたい」という趣旨の話を聞いていたということです。
これを受けて事件の前日の先月25日には、両親と医師やカウンセラーが対応を協議し、警察ではなく、まず児童相談所に相談することを決めたとしていますが、病院側は取材に応じておらず、詳しいやり取りは明らかにされていません。
両親はその日の夕方、佐世保市にある県の児童相談所の部門に電話しましたが、時間外で担当者が不在だったため、相談できなかったということです。
このため両親は2日後に直接訪れることを決めていましたが、その前に事件が起き、相談は実現しませんでした。
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