携帯電波が届かない場所でも、iPhoneやiPadなどのモバイル端末を利用してクレジットカード決済が可能に…という話題が、ITproに掲載されていました(2014年7月30日開始)。モバイル決済大手のSquareが、オフライン決済を導入というニュースです。
スマートフォン/タブレットを使ったクレジットカード決済サービス(ITproまとめ)を提供するSquare(写真)は2014年7月30日、電波が届かない場所でもクレジットカード決済を可能にする新機能「オフラインモード」を日本国内で開始した。これまで同種のサービスはインターネットに常時接続しているのが前提だったが、Squareは山間部や地下など、一時的に通信できない状況でも利用できるようになる。
電波が届かない場所でもカード決済可能に:
このサービスを利用すればauやドコモといった携帯電波が届かない環境下でも、クレジットカード決済が可能になることになります。引用部分に書かれているように、山間部や地下といった場所でも、カード決済が出来るようになった点は大きいですね。
その方法はシンプル。Squareレジのアプリ上に決済データを保存しておいて、携帯電波の届くオンライン状態になったら処理するだけ…というものです。
「Squareレジ」アプリ上でオフラインモードを有効化すると利用できる。この間に受け付けたクレジットカード情報や決済金額などのデータはアプリ内に一時保管され、オンライン環境になったときに決済処理が実行される。データ保管期限は72時間。72時間以内にオンラインで処理を実行する必要がある。
不正利用は補償されない:
これだけ便利そうに見えるオフライン決済の導入ですが、やはりというべきかなんというかですが、その損失についての補償は一切されないようです。
要するに不正クレジットカードを利用された場合や、利用限度額が上限に到達してしまったカード決済などは、エラーになってしまうとのこと。つまりオフライン決済における不正利用はお金を受け取った側の責任になってしまうので、信用できる相手以外にはオフライン決済させないようにしなくてはいけません。
カードが有効期限切れだったり、利用限度額を超えていたりする場合は、オンライン環境で決済処理した時点でエラーになり、支払いは実行されない。この場合のトラブルについてSquareは一切責任を負わないため、常連客や法人顧客など、相手を信頼できる状況でなければ利用しにくい。
まぁ、当然といえば当然のルールですよね。それでも電波がない状況下でクレジットカード決済できる…という点には使い道もあるので、このサービスは使いよう…といったところだと思います。
どんどん便利になるモバイル決済:
オフライン決済だけではやや不安がありますが、これに他のアプリ機能を組み合わせることで、安全なオフライン決済を作ることも理論上できるはず。顔認証や指紋認証などとの組み合わせに期待したいところですね(2重に不正利用をチェックする)。
以上、携帯電波が届かない場所でも、モバイル端末を利用してクレジットカード決済が出来るように…という話題でした。