尾張弁と丹後弁の関係性調査へ08月04日 19時03分
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京都府の京丹後市は、地元の方言に「うみゃあ」や「どえりゃー」など、尾張弁に似た言い方が多くあることから、今年度、2つの地域の方言の共通性や交流の歴史を調べて、報告書にまとめることになりました。
京都府の最北端にある京丹後市の中山泰市長は、4日、愛知県庁を訪れ、大村知事とともに、記者会見を開きました。
それによりますと、丹後弁には、「うみゃあ」や「どえりゃー」など、尾張弁に似た発音の訛りがみられるほか、「動く」を「いごく」、「苦労する」を「おうじょうこく」など、共通する言い回しも、多くあるということです。
おりしも、舞鶴若狭自動車道や京都縦貫自動車道の整備で、今後、京都と東海地方のつながりが、より強まっていくと期待されていることから、今年度、2つの地域の方言の共通性や交流の歴史を詳しく調べて、報告書にまとめることにしたということです。
具体的な調査の方法としては、8月から、丹後弁に詳しい国語学者や京丹後市の担当者が、愛知県内に入り、愛知県側から、専門家や研究機関の紹介を受けながら、尾張弁の使われ方や文献などを調べていくということです。
京丹後市の中山市長は、「ことばには、文化的な背景が詰まっている。調査により、お互いの地域が関心を持ち合って、兄弟のような交流がさまざまな分野で進むきっかけになってほしい」と話していました。