【全文】「リーダーシップの権威」サイモン・シネックが語る、優れたリーダーから安心感を得られるワケ
- 2014/08/04
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リーダーシップに関して数々の著書を持つサイモン・シネック氏が、リーダーに本当に必要な「安心感」について具体的な例を取り上げながら語っていきます。リーダーとして上に立つ人はどんな行動を示すべきなのかの参考になるのではないでしょうか。
ここでは、リーダーシップの権威とも言える、サイモン・シネック氏がTEDで行ったプレゼンテーションの内容を全文書き起こしでお送りします。
スピーカー
サイモン・シネック氏/マーケティング・コンサルタント
見出し一覧
・数々のヒーローの「愛がある」行動はどこから来たのか?
・周りとの「信頼と協力」こそが自己犠牲の精神を生み出す
・リーダーは組織の中の「親」のような存在であれ
・「親」のようなリーダーが生み出した数々の成功例
・優秀なリーダーの条件は進んでリスクを冒し、犠牲になること
動画
数々のヒーローの「愛がある」行動はどこから来たのか?
ウィリアム・スウェンソン大尉という人物がいるのですが、2009年9月8日にとった行動によって議会名誉勲章を授与されました。
その日、アメリカ軍とアフガニスタンの部隊がある地域を移動していました。会見に向かうアフガニスタンの政府高官を護衛するためです。隊列は待ち伏せに遭い、3方向から攻撃を受けました。スウェンソン大尉が特に評価されたのは、銃弾の飛び交う中、負傷者を救出して死者を収容したことです。
彼がある軍曹を助けるため、仲間と共に救護ヘリに向かっていた時のことです。いつもとは違って、この日は偶然にもヘリに乗る衛生兵のヘルメットに小型カメラが付いており、一部始終を記録していたのです。映像に写っていたのは、スウェンソン大尉が首を撃たれた軍曹を運ぶ姿です。負傷兵をヘリに乗せると、スウェンソン大尉はかがんでその人の頭にキスをしてから、他の人を助けるため戻っていきました。
私は映像を見て「こういう深い愛がある人間はどこから現れるんだろう?あれは一体何なんだろう?」と思いました。愛がある行動は非常に深い気持ちから生まれます。深い気持ちには確かに愛があります。そして、「どうして自分の周りには愛がある行動をする人がいないのか?」と思いました。軍隊では、他人のために犠牲になる人間に勲章が与えられますが、ビジネスの世界では利益のために他人を犠牲にする人間にボーナスが与えられます。まるで正反対でしょう?だから「深い愛がある人間はどこから現れるのか?」と考えたのです。
最初は、彼らの性格がいいため、奉仕の精神を持ち合わせているのだと考えました。しかし、それは本質とは異なっていて、重要なのは環境だと気付いたのです。環境さえ整えれば、私たちには素晴らしい行動を取ることができる力があり、さらに重要なのは、誰もが深い愛を発揮する能力を持っていることです。
周りとの「信頼と協力」こそが自己犠牲の精神を生み出す
光栄にも、人を救うために自分の命を顧みない「ヒーロー」と会って話す機会を私は持つことが出来ました。「どうして自分を犠牲にするのか?なぜ自分が犠牲になる行動を取ったのか?」と聞くと、ほぼすべての人は「他の人も自分のために同じことをしたでしょう」と言います。これは深い信頼と協力の感覚です。信頼と協力が大事なのです。ただ難しいのは、信頼と協力は誰かに指示されて強制されるものではない点です。「信じてくれ」と言うだけでは信じてもらえません。「協力しろ」と言うだけで協力するようにはなりません。気持ちが信頼と協力を生むのですから。
では、この信頼と協力はどこから生じるのでしょうか?5万年前の旧石器時代、人類が誕生したばかりの頃に遡ると、私たちを取り巻いていたのは生命の危険に満ちた世界です。あらゆる力が全力で私たちを殺しにかかります。別におかしなことではありません。その力とは、気候かもしれないし、資源不足やサーベルタイガーかもしれません。みんな私たちの寿命を縮めるように働く力です。
だから人類は、社会的な動物に進化し、私が「信頼の輪」と呼ぶ所属の感覚を持つことができる集団の中で、共に暮らし働くようになりました。集団の中で安心できるようになると、自然な反応として生じるのが信頼と協力です。信頼と協力を持つことには利点があります。眠る時にも部族の誰かが見張ってくれる信頼感があります。お互いを信頼しないなら、誰も見張らないでしょう。生き残るためには適さない戦略です。
現代においても同じことが言えます。世界は危険に満ちています。生活を脅かし、成功を阻み、チャンスを奪うものもいます。経済は浮き沈みが激しく、株式市場は予測できない。新しい技術の影響で、ビジネスモデルが一夜にして時代遅れになる危険性があり、ライバルが自分を潰そうとするかもしれない。ライバルが自分の企業を倒産に追い込むか、そこまでいかなくとも成長を妨げ、全力で仕事を奪いにくるかもしれません。この力はどうすることもできません。力は常に存在し、無くなることはありません。私達に変えられるのは、組織内のあり方だけです。
リーダーは組織の中の「親」のような存在であれ
組織内のあり方を変化させる上で、リーダーシップが重要になります。リーダーが方向性を決めるからです。リーダーが組織内の人々の生活と安全を優先するよう心がけ、自分達の利便さや目に見える成果を犠牲にして、安心感と集団に属している実感を得られるようにすれば素晴らしい結果が生まれます。
飛行機で旅行していた時、ある出来事を目撃しました。自分の番号が呼ばれる前に搭乗しようとした乗客を、ゲートの係員がまるで犯罪者のように扱いました。少し早く搭乗しようとしただけで怒鳴りつけたわけです。だから私は「なぜ人を家畜のように扱うんだ?もう少し人間らしく接することはできないのか?」と言いました。すると係員は「でも規則通りにしないと、クビを切られてしまいます」と言い返してきたのです。係員から伝わってきたのは不安とリーダーへの不信感です。サウスウエスト航空を利用したいと思う理由は、優秀な人材を採用しているからではなく、従業員がリーダーを恐れていないからです。もし不安や不審感があれば、私達は自分を守るために時間とエネルギーを費やさざるを得なくなります。それが組織を弱体化させる原因なのです。組織の中に安心感があれば、自然にお互いの才能と力を合わせてがむしゃらに働き、外部の危険に立ち向かってチャンスをものにできるでしょう。
優れたリーダーとは、例えるなら親のような存在です。素晴らしい親は何をしているのでしょうか?子どもにチャンスと教育を与え、必要なら罰だって与えるのが良い親の素質です。すべては子どもが成長し、自分より大きなことを達成できるようにするためです。
優れたリーダーも同じです。部下にはチャンスと教育、必要なら罰を与えて自尊心を育み、「失敗してもいい」と挑戦する機会を与えます。すべては部下が自分達の想像を超えるものを達成できるようにするためです。
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朝礼が「ムダ」という概念を吹き飛ばす!【OZECの楽しすぎる朝礼】
- 2014/07/02
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朝礼なんて時間のムダだ…と思っている人はいませんか?眠いし退屈だし楽しくもないことに時間を遣いたくないなんて思ってしまいがちですね。しかし、楽しすぎる朝礼というものがあるのなら是非参加してみたいと思いませんか。これを読んだその日から、あなたの朝礼に対する概念が変わっていきますよ。
世界一幸せになる朝礼
「世界一幸せになる朝礼」と会社のホームページで謳っている会社があります。それはOZEC(オザキエンタープライズ)という会社です。この会社の朝礼は、世界一と主張しているだけあって、とてもおもしろい取り組みがされています。
これが自分の会社で行なわれているあのムダな朝礼と同じものであるという真実を受け入れることは簡単ではないかもしれません。
何だこの朝礼は…!?
そんなOZECの気になる朝礼の特にユニークなところを紹介していきましょう。
本気ジャンケン
プライベートでいつも良い事があるとは限りませんね。しかし、この本気ジャンケンを行なえば悪い気分がさーっと消えていきます。言霊の力はすごいです。
ハッピー体操
朝の眠い状態で自然ですてきな笑顔をするのは大変難しいですよね。しかし、朝礼のうちに顔の筋肉をほぐしておけば素敵な笑顔で人に接することができます。
1分間ストローク
これはすこし恥ずかしいかもしれません。しかし、この時間があるからこそ、もっと会社の仲間のことを理解しようとしてグングンとお互いの距離が縮まる効果が期待できますよ。
グッド&ニュー
これも本気ジャンケンと同じような効果が期待出来ますね。なんとなく嫌だなという気持ちも朝礼に参加するだけでスッキリしてしまいます。
朝礼に参加できるらしい…
こんなにもユニークな朝礼ですが、なんとこの朝礼に参加できるチャンスがあなたにもあるのです!朝礼なんて退屈だと思っている人や、このOZECの世界一幸せな朝礼に興味をもった人には是非、参加して欲しいものです。
上記のお問いあわせのところから「同意する」をクリックすると、個人情報を入力して送るだけで朝礼参加の予約をすることが出来ますよ。
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昼休みは3時間!?日本では珍しすぎる制度を導入している企業があるなんて
- 2014/07/09
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by sabamiso
みなさんの会社の昼休みってどれくらいでしょうか?一般的に多くの会社は、昼休みの時間は1時間ほどですよね。仕事の進み具合によっては、昼休みがとれないということもあります。
そんな中で3時間も昼休みをとっている会社があります。では、昼休みを3時間もとる制度とはどのようなものなのでしょうか?
シエスタ制度ってなに?
シエスタはスペイン語でお昼ごろから夕方前までの時間帯。この時間帯を参考にして作られた制度がシエスタ制度です。この制度によって、昼休みの時間帯にはたっぷり休憩することができます。日本にも一社だけこの珍しい制度を導入している会社がありました。
日本でただ一社だけ!
日本で唯一シエスタ制度を導入している企業が「ヒューゴ」です。同社は、ITベンチャーとしてインターネットコンサルティング事業を行っています。ヒューゴはシエスタ制度を導入して実際に事業への成果がでているのでしょうか?
日本の大企業だけではなく欧州有名企業とも契約
シエスタ制度を導入した成果なのか日本の大企業とも契約を結ぶことができ、さらには欧州有名企業とも契約にこぎつけています。これは、シエスタ制度の成果でしょう。では、多くの日本企業がなかなかシエスタ制度を導入できていない。一方で、ヒューゴはなぜ導入に踏み切ることができたのでしょうか?
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