― 木村和久の「オヤ充のススメ」その27 ―
美登利寿司が入っている渋谷マークシティ
なんかもうむちゃくちゃなタイトルですな。美登利寿司をどこで食おうが勝手だと思うが、まあいろいろ役立つ話なんで聞いてください。美登利寿司といえば、梅が丘のお値ごろで美味しい寿司として有名だが、最近チェーン店化が激しく、いろんなところに進出している。その中でもトップクラスの行列をなしているのが、渋谷のマークシティの中にある店だ。あそこの前を通るたび、だいたい1時間以上の行列が出来ているのをみている。
いくら安くて旨いからって、立ったまま1時間以上待つって大変だよ。逆に一緒に並んでくれる可愛い女性がいたら、そのコと結婚したほうがいい。キャバ嬢なんかと美登利寿司に行ったら、「ふざけんな~」と言って帰ってしまうだろう。少し知恵の働くコなら「じゃあなた並んでて、その間マルキューで買い物してくるから」といって、右手を差し出してくるんじゃないか。
「何それ? 買い物代こっち払うのかよ~。それじゃ安い美登利寿司に並ぶ意味がないだろう」
というわけで、ここからオヤジの美登利寿司の本題だ。たまたま渋谷のマークシティ内の美登利寿司の前を、若い女性を連れて通ったとしよう。こっちは並んで食いたくないが、連れていた女性が俄然食いつき「ここ一度食べたかったんだよね~、ねえ並ぼう」と言われたとき、さあどうする?
「別にびっくり寿司とか、すしざんまいでいいじゃん」と、説得するが聞く耳をもたない。「美登利寿司が食べたいの~」とダダこねまくりだ。そういうコに対して、実に有益な情報があるので、紹介しておこう。
実は凄く近いとこに、美登利寿司があり、しかもそこはいつもガラガラなのだ。場所は東急代官山駅下車1分の代官山アドレス内のピーコックスーパーの寿司コーナーがそれだ。なんだよスーパーかよというけど、客層は全然こっちの方が上だからね。
代官山に昔住んでたからよく食べてたけど、味は美登利寿司と変わらない。握るおやじがすし屋の大将って感じの人で、レベルは相当高いと思う。メニューにしてもほかの美登利寿司と変わらないし、名物のあなご1本もある。
なんですいてるかというと、そこのメインは持ち帰り寿司。カウンターに8席ほどのイートインがあるが、多くのお客さんはスーパーゆえ食材を買いに来てるわけで、食べにくる人は珍しい。混むといっても2組で5席ぐらい埋まる感じか。カップルなら並ばずに座れる確率が高い。
それよりも、マークシティから電車と徒歩時間を考慮しても10分以内で同じものが、食べれるんだから、チャレンジしないテはない。もし万が一混んでいたら。それは運命と思って諦めて、代官山でイタリアンをご馳走するしかない。彼女はどう転んでも得なんだから、代官山に賭けてみてはいかがだろうか。
木村和久
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
<Photo by
flickr of shibainu>