誰にでも人を喜ばせたいという気持ちはあります。喜ばせることとして、感謝の気持ちの「ありがとう」と言うことが多いです。しかし、感謝の気持ちを表す手段は、ありがとうと言うだけではありません。真の感謝の気持ちには、さり気なくて表向きそうだとは気付かないものもあります。尊敬や理解を表すのもまた、感謝の気持ちと同じようなものです。仕事の場合は、目標を達成したり前進したりすることが、感謝の気持ちの表れになることもあります。今回は、心からの感謝の気持ちを誰かに示し、相手を少しだけ良い気分にさせる9つの簡単な方法をお教えしましょう。

1. 手書きのメッセージを送る

メールでありがとうと言うのもいいです。しかし、極端な言い方をすると、メッセージを受け取った人は、それを見て、ゴミ箱フォルダに移動する、それだけです。少し時間をかけて、手書きの感謝状を送った方がいいと思いませんか？　郵便受けや机の上に素敵なカードが届いていたら、うれしいサプライズになりますよね。それに、時間や手間をかけて送ったメッセージは、相手も心して読んでくれる可能性が高いです。

2. 他人のカップも一緒に下げる

誰かが快適に便利に過ごせるように、ちょっとした心配りをすることも、相手を喜ばせることにつながります。給湯室に行く時は、他の人の空いたコーヒーカップを一緒に下げますよと言ってみましょう。もちろん、自分から申し出たことですから、素早く間違いなく実行しましょう。自分にとっては少し余計な手間のかかることですが、相手の手間を省くことができれば、その人はその日は少し良い気分になるはずです。

3. 不在のお知らせをする

誰かが旅行に行ったり、病気をしたり、私用でどこかに行ったりする時は、代わりに穴埋めしてあげることになります。そういう場合は、余計な仕事が増えて、ムカついたり、怒ったりしやすくなります。しかし、そこでよろこんで代わりを務め、その人が帰ってきた時に、どういう対応をしたのか、詳細をきちんと報告してあげましょう。相手がどれくらい尽力してくれたかを知ったら、その後で一生懸命働くようになります。

4. 借りた物はすぐに返す

ペンやメモ帳、本など、すぐに返すつもりで、ちょっとした物をとっさに誰かに借りることがあります。しかし、忙しいと忘れてしまうことも多いです。貸した人は、自分が必要な物が無いと、不便だし頭にきます。借りた物は使い終わったらすぐに返す、たったそれだけのことで、誰かを無駄に嫌な気分にさせることが無くなります。

5. 掃除をする

忙しい時は、シンクに使い終わった食器類を置いたままにしたり、机の上に資料を山積みにしたままにしがちです。ほんの数分のことなので、すぐに戻ってきれいにしましょう。そうしないと5時間後も散らかった状態のままです。食事や会議の後に10分だけ時間を見つけて、自分の後片付けをしましょう。共有の場所であれば、他の人がきれいに使えるようにすることで、相手を尊重している気持ちの現れにもなります。

6. 人前で褒める

「すごい仕事しましたね」とか「今日は素敵ですね」と言われたら、誰でも気持ち良くなります。人前で言われればなおさらです。会議中や、廊下ですれ違い様にさらりと褒める機会をうかがいましょう。他の人もそれに乗ってくれば、相手の喜びはなお一層大きくなります。

7. 挽回のチャンスを与える

どんな人でもミスをすることはあります。締め切りを間違って伝えてしまったとか、送信ボタンをうっかり先に押してしまったり、間違いにも色々です。失敗をしても取り戻すチャンスをもらえれば、挽回することができます。チャンスを与えることで、相手のことをできる人だと信頼しているということを表しましょう。

8. 記念日にはお祝いをする

誕生日は当然ながら、仕事を始めて何周年、婚約した日、子どもを授かった日、出店祝いなど、個人的なものから仕事に関することまで、記念日というのは大事なものです。同僚は、おそらくプレゼントがもらえるとは期待していないでしょうが、みんなが記念日を覚えていてくれて、「おめでとう」と言ってくれたらうれしいものです。

9. ちょっとした贈り物をする

ちょっとした贈り物とは、ささやかで、高価ではないものです。仕事仲間ががんばって働いていた日は、イラスト付きの労いのメッセージや、スマイルマークのポストイット、ちょっとしたお菓子などを机の上に置いておきましょう。どんなに些細なことでも、とても大きな影響を与えることがあります。

9 Simple Ways You Can Show Appreciation｜Inc.

（訳：的野裕子）
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