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女子生徒「人を殺したい」母親に殺人願望

 長崎県佐世保市で同級生を殺害したとして殺人容疑で逮捕された高校1年の女子生徒(16)が事件の数日前、父親と再婚した新しい母親に「人を殺したい」という趣旨の話をしていたことが4日、父親の代理人弁護士への取材で分かった。

 弁護士によると、事件の3日前の7月23日、女子生徒は通院中の精神科に母親と向かう途中、ネコを殺すのが楽しいという趣旨の話をした後、真剣な様子で「人を殺したい」と打ち明けた。

 弁護士は4日、精神科とのやりとりを父親がまとめた書面も公表。書面によると、7月23日の診療で母親が女子生徒の殺人願望を医師に伝えたが、医師は「今日は時間がない」と言って診療を終えたとし、医師に切迫感がなかったと指摘した。

 また事件前日に両親が精神科に行き、「ここの病院か別の病院に入院するという措置は取れないか」と頼んだが、医師は「個室はあるがその1つを独占することになる」などと言い、実現しなかったことも明らかにした。

 事件の約20日前には、医師が両親に児童相談窓口のほか、警察への相談も打診したが、事件前日の話し合いで警察への相談は見送り、児童相談所に連絡をとることで意見がまとまったという。父親は話し合いの後、児童相談窓口がある佐世保こども・女性・障害者支援センターに電話したが、勤務時間外で職員が不在だったため相談できなかったという。

 弁護士によると、女子生徒は3月、父親を金属バットで殴打したため、父親が精神科に通院させていた。父親は医師から「同じ家で寝ていると、命の危険がある」と助言されたため、女子生徒を事件現場となったマンションで4月から1人暮らしをさせていた。

 弁護士は書面を公表した際、「あくまで父親本人が書いていることだ」とし、病院側に確認していないことを明らかにした。(共同)

 [2014年8月4日23時46分]

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