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2014/08/03

2014J1リーグ第18節FC東京vs清水エスパルス@味スタ20140802

8月です。

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こどもの頃から、8月には盛夏なんだけど行く夏と来る秋の気配があって、サウダージを感じていました。

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残りの夏のひと月を楽しみたいと思います。ということで、お祭りだよ。本日は、「2014FC東京夏まつり presented by 東京ガスライフバル」でございます。イベント目白押し。

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土屋アンナさんスペシャルライブ

トーキョーマッチデーステージから、J:COM「ビバパラ」ステージ。梶山選手、ルーカスさん、橘ゆりかさんのトークショー。

同じくトーキョーマッチデーステージから、TTREの土屋礼央さんスペシャルLIVE in マッチデーステージ。エクスポーズ♪ユラユラ♪リハーサル風景。みなさん、TTREさんとアイドリング!!!さんの曲をダウンロードしましょうねw。

ごめんなさい。TOKYO MX「F.C.TOKYO魂!」ステージは時間の都合で見ることができず(^^ゞ。

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Jリーグ、というか東京がいつもいつもお世話になっています日々野真理さんがご結婚されたそうです。おめでとうございます。真理さん無しで味スタのミックスゾーンは成り立ちません。お幸せに。これからもよろしくお願いします。

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東京サポになって初、今シーズンはリーグ戦全戦参戦しますよ宣言をしていますけど、ようやく折り返しました。先は長い。

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前節の観衆15,000に衝撃を覚えました。日曜ナイトマッチは集客が難しいようですね。川崎戦が23,000、鳥栖はナビスコが12,000、リーグ戦が14,000。その意味では、仙台戦も通常営業だったのでしょう。ゴレアーダの翌週、しかも夏まつりでイベント目白押しの今日は24,000。平均レベルでしょうか。味スタへの道すがら、「今日FC東京の試合あるんだ」と言ってた親子連れがいました。ライト層への露出がまだまだ足りないかもしれませんね。

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FC東京真夏の祭典にあたった幸運なクラブは、清水。なんと、直前にゴトビさんを解任し、大榎さんが新監督に着任されました。ゴトビさんのサッカーは正直好きではなかったのですけど、ゴトビさんの清水愛、日本愛には非常にリスペクトしていました。ゴトビさんのサッカーでは清水サポが納得しないと思っていたので、そう遠くない時期に交代はあるなと思っていましたけど、他サポながらなぜこの時期にという疑問を感じます。

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本日のYou'll Never Walk Alone♪

そんな夏祭りにふさわしいゴレアーダで快勝です。今日は気持ち良く加点できて、気分爽快。

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東京はエドゥーがサスペンションから復帰。前節の布陣にエドゥーを加えます。GKは権田。カニーニが新加入したCBは、モリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは右から羽生、秀人、ヨネ。トップ下は河野。今日は2トップで、よっちとエドゥー。

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大榎新体制の清水は、新しいシフトにチャレンジしました。東京とヨツの4-3-3です。GKは相澤。CBは平岡と杉山。SBは右にヤコヴィッチ左に吉田。3CHは右から河井、拓也、六平。WGは右に元紀左に俊幸。1トップは大エースノヴァコヴィッチです。

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清水が3CHにした理由は、おそらく拓也を活かすためだと思います。3CHというよりも、拓也をアンカーに置いた4-1-4-1というのが正しいかと思います。ボランチの下に、広範囲にスウィープできる拓也を置いて、どちらかと言うと守備を安定させる意図だと思います。

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これによって清水が失ったのは、トップ下です。ゴトビさんの清水の基本シフトは4-2-3-1。ゴトビさんのサッカーはサイドアタック偏重ですけど、最終兵器ノヴァコヴィッチを軸に、俊幸と河井のクロスと、大エースの衛星たる元紀のセカンドアタックを攻撃の柱にしてきました。それを機能させていたのが、中継ポイントである元紀のトップ下です。大榎清水の船出は、ここを失いました。必然的に、清水の攻撃は間延びします。攻撃のコンダクターは拓也です。拓也をアンカーに置くもう一つの理由は、清水のなかでは視野がある拓也にボールを散らす役を担わせたかったんだと思います。杉山がいますけど、CBの人材難の清水は、杉山をCBに置かざるを得ません。

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残念ながら、拓也はパスを捌きますけど、パスの航続距離がそれほど長くありません。このため、二つの問題が起こります。まずノヴァコヴィッチ。ノヴァコヴィッチのポストの安定感は、J屈指です。モリゲとカズですら、ノヴァコヴィッチの高さと上手さを100%抑えきれません。ノヴァコヴィッチにポストが入ります。でも、ノヴァコヴィッチが落としたボールを拾うトップ下がいません。

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もう一つがサイドです。清水の攻撃ルートは、ノヴァコヴィッチ以外にもうひとつあります。それがサイドです。WGを基点にSBを上げ、ボランチ、トップ下とショートパスを連携しながら、SBがアタッキングサードに侵入。クロスをノヴァコヴィッチ、あるいはダイアゴナルに入る元紀に当てるというのが清水の主パターンです。肝心なことは、基点を高く保つこと。ところが今日の清水は重心が低く、必然的に元紀、俊幸に当てるポイントが低くなります。序盤の元紀と俊幸は、単独ドリブルで状況を打開しようと試みました。東京のサイドには、ウィングハーフとSBがいます。この試みは粉砕されます。ポストとサイド、いずれもトップ下不在が原因です。ただ、試合前からこうなることはある程度は覚悟していたと思うので、もしかしたら最小得点での勝利、あるいはスコアレスドローを視野にしていたのかもしれません。清水には、CKとFKというストロングポイントがありますから。

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その清水の目論見を、東京が霧散させます。東京の狙いは、偶然にも前節と同じく左サイドでした。ターゲットはヤコヴィッチです。今日のアプローチはシンプルでした。ヤコヴィッチの背後にロングフィードをに入れます。そこによっちを走らせます。供給するのは主に秀人です。

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今日の清水は、リトリートしてきました。東京がSBにボールを入れた時だけ、元紀と俊幸がフォアチェックをかけますけど、秀人が持っても自由にさせます。これも、もちろん清水の作戦ではあるのですけど、秀人とマッチアップするトップ下がいないことも起因しています。秀人がフリーになるとわかると、東京は秀人にボールを集めます。秀人は執拗にヤコヴィッチを狙い続けます。清水はヤコヴィッチに高くポジショニングさせて元紀を自由にすることで、トップ下不在を解消したいのだと思います。ヤコヴィッチの背後が狙われる原因のひとつはそこ。もうひとつは、肝心のヤコヴィッチの守備が非常に不安定であること。つまるところ清水の問題は、最終ラインの弱さにつきるということです。

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東京が早々主導権を握ります。何度かあったチャンス、とくによっちがビッグチャンスを二度逃しました。清水の調子が上がらないこともあって、はやめに先制したいなと思ってると、いい時間帯に、思惑通り左を崩して先制します。

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前半15分。アタッキングサードに入ったところで宏介のスローイン。前方でヨネがヤコヴィッチを背負って受けます。ヨネはスクリーンプレーをしながらよっちにパス。よっちはヤコヴィッチと1on1になります。この時、すぐ後ろには河野がいて元紀がマーク。スクリーンから離れて内に絞るヨネは河井が見ています。ペナルティエリア左寄りに羽生がいて平岡が付いてます。ゴール前はエドゥーひとりに杉山と吉田がいます。六平が1枚余っています。よっちは切り返してヤコヴィッチの重心をずらし、羽生にパス。羽生はポストから、内に切れこんで元紀を一気に振り切った河野にパス。河野はそのままシュート。これはヨネから離れた平岡に当たります。これを拓也がクリアしますけど、そのボールがゴール前に構えていたエドゥーの前に届きます。エドゥーは河野の動きを見て、一歩バックステップして杉山と吉田から離れます。ゴール前は1on2の局面ですけど、清水守備陣は一番怖いエドゥーを結局フリーにしていました。ここが分岐点でした。エドゥーはダイレクトボレーを左足で叩き込みます。ご夫人の第二子ご懐妊を祝福する、ゴラッソ。東京1-0清水。

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羽生が入り、3CHが機能し始めています。3人の役割が明確に分担できるようになりました。この組み合わせが一番、3人のタレントを活かせるようです。3CHにこだわる理由は、ヨネにあると思います。ヨネのパフォーマンスを最大化するために、左ウィングハーフとして使いたいというところから発想してると思います。ヨネが縦のエリアを広範囲に動くと、バイタルエリアつまり横を受け持つ選手が必要になります。それが秀人。秀人は危険の芽を摘むだけではなく、両ウィングハーフが作った守備の流れから、インターセプトするタスクもあります。攻撃面ではコンダクター。秀人のストロングポイントは、なんと言ってもフィジカルです。アンカーとしての役割を整理でき、フィジカルを全面に立てたプレーが出来るようになってきました。左のヨネは、ある意味天然で難しいウィングハーフの縦の動きが出来ているのですけど、ずっと課題だったのは右です。羽生が入ることで形が見えました。羽生はボールサイドに寄ることを意識しているのだと思います。そのことが、結果的に秀人と徳永、そして前線のサポートが出来ていて、いろんなところに顔を出しているように見える要因だと思います。ようするに、羽生ほど戦術眼に長けた選手は、少なくとも東京にはおらず、またウィングハーフはそれほど難しいポジションということでしょう。

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東京が完全にオーガナイズする展開も、なかなか追加点につながりませんでした。待望のゴールは、前半終了直前に生まれます。

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前半43分。宏介の右CKは、エドゥーが頭でフリックしたボールがポストに当たって跳ね返り、ノーゴール。ロブボールを俊幸が頭で前線にクリア。これが後方に控えていた河野に渡ります。河野はルックアップ。右ライン際でフリーになっていた宏介にフィードを付けます。宏介はワントラップしてゴール前をルックアップ。この時前線は、清水の人数は揃っています。ニアのエドゥーには杉山と吉田。ファアのよっちには平岡とヤコヴィッチがいます。宏介はやはりヤコヴィッチを狙います。ヤコヴィッチの裏によっちを走らせるイメージのクロスを送ります。ヤコヴィッチより断然はやく反応したよっちが頭で合わせ、狭いニアサイドを割りました。東京2-0清水。

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今日はどうも、宏介のキックのフィーリングが非常に良かったようです。これはFKのチャンスが来たらもしかしたらと思っていると、前半最後にチャンスが巡ってきました。

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前半アディショナルタイム。宏介がゴールほぼ正面のFKを決めました。選手、スタッフ、サポ、誰もが決めて欲しいと願う、決めるべきときに決める。おまけに清水サポのブーイングをひと蹴りで黙らせる。鳥肌が立つようなスーペルゴラッソ。東京3-0清水。

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前半はこのまま終了。

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DJ Cellyさんのミックスに合わせ、ドロンパとパッチョがダンスしてました(^o^)/

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後半開始早々ミステルが動きます。羽生に代えて慶悟を投入。バランスの取れる羽生をはやい時間に交代するということは、もちろん点差が開いたためだと思いますけど、やはり慶悟とたまに対する先生役としての期待の現れなんでしょう。

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大榎さんも動きます。元紀に代えて村田を投入。元紀は、中盤とノヴァコヴィッチの間を中継しようと、ひとりで懸命に奮闘していました。結果、肝心の右サイド、宏介の背後を狙うタスクが中途半端になっていました。村田に代えることで、サイドに基点を作ることを徹底したかったんだと思います。

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前節は前後半で別のチームのようになりましたけど、今日は少し違いました。エドゥーという目標が前線にいたことと、シフト変更を少し待ったことで、前半の流れを維持できたのだと思います。そして、ノヴァコヴィッチと俊幸のシュートをポストが立て続けに防いでくれるシーンの直後、ゴレアーダにふさわしい追加点が、今節はできました。

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後半13分。最前線でエドゥーが杉山と絡んでこぼれたボールを、右サイドでよっちが拾い、一気にドリブルでアタッキングサードに進出します。ペナルティーエリアに入ってよっちは、マークにきたまたしてもヤコヴィッチを、二度の切り返しで振り切り、左足を振り切って、またしても相澤のニアを抜きました。東京4-0清水。

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大榎さんがさらに動きます。河井に代えて石毛を投入。リスクテイクです。バランス力を下げて攻撃力を増します。ただ、河井が持つシュート力も、同時に失ったような気がします。

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一方のミステルは安定化を計ります。河野に代えてたまを右ハーフとして投入。慶悟を左ハーフに移します。前節同様、シフトをフラットな4-4-2に変更します。大量リード時の戦いかたとして4-4-2が定番になるんでしょう。見方を変えると、中断期間中のひとつの判断が見えるかなと思います。3CHをチームに根付かせるためには、いま最もフィットしている(理解している)選手を優先するということでしょう。それが、秀人、ヨネ、羽生なんだと思います。慶悟とたまが準じますけど、やはりまだ、ウィングハーフの難しい動きにアジャストしきれていないのでしょう。攻撃力を考えると慶悟とたまを選択したいところでしょうけど、なにしろ選手自身が目指すプレーの方向性が見えないとチームが固まらないですから、その意味で羽生というモデルがチームにいてくれることは、とてもありがたいことです。キャンプを見ましたけど、ミステルのサッカーを一番貪欲に理解しようと努めていたのが、明らかに羽生でした。当然戦術理解度も誰よりも高くなるというものです。

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前節の4-4-2が、こと攻撃面で機能しなかったのは、相太の疲労に因していると思います。攻撃はほぼ相太とよっちの二人で担っていて、カウンターの形すらできていませんでした。ミステルはおそらく100%守ることを考えていたわけではないと思います。結果的にはそうなりましたけど。今日は少し違いました。攻撃時の役割分担が明確になっていたと思います。まずエドゥーのところでタメを作ります。よっちは裏への抜け出しに専念できます。アタッカー+αは、秀人が真ん中、たまが右を突破する役を担っていました。その分、慶悟はバランスをとっていました。清水の攻撃が右サイドに偏重していたことも考慮していると思います。ヨネがバイタルエリアを広範囲にスウィープします。これで、攻撃のリズムとして、止める行くが機能的に連動できていました。

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大榎さん最後の手は、トップ下を置くことでした。俊幸に代えて善朗を投入。サイドの基点である村田に加えて、中盤とノヴァコヴィッチを中継するポイントを作りたかったのでしょう。結局、元紀がひとりで担っていたタスクを、元紀を下げてオプションで補完しようとしたに過ぎません。選手交代ではなく、チームとしての形がまったく出来ていないことが大問題です。中断前に監督を交代していたら、まだチームをリビルドする時間もあったと思うのですけど、大榎さんが成す手と時間があるのか、心配です。

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ゴレアーダになったのと、カズが前半にカードを貰っていたので、カニーニのデビューを期待しましたけど、さすがに大事なリーグ戦です。ミステルの最後のカードは、エドゥーに代えて相太でした。おなじ4-4-2でも、フレッシュな相太は危険な存在に成り得ます。何度か清水ゴールを襲います。

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夏祭りにふさわしい試合は、このまま終了。東京4-0清水。

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試合後、You'll Never Walk Alone♪で選手を迎える東京ゴール裏。

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今日は快勝です。前節と違い、後半も4点目が入るまで攻撃の手を緩めませんでした。その流れからきっちり追加点も生まれたので、試合が引き締まりました。

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夏の夜のゴレアーダは、大汗をかいたときの一杯の如く、のどごし爽快です。まだ順位は気にしないでいますけど、夏の連戦で一気に波に乗りたいところです。

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